出世できる人は量が違う
出世できる人は総じて仕事ができる。これは多くの場合、事実といってよいだろう。だが仕事ができるできないにもいろいろある。どこの部分に軸足を置くのかで評価の内容も変わってくるし、それが会社の評価と自己評価のギャップでもあったりする。
仕事の量は極めて重要
ただ間違いなく言えることは、出世できる人は、こなせる仕事の量が多いという事実である。仕事は質も重要だが、まずは一定量以上のアウトプットがないと、そもそも評価の対象とならないことが多いのだ。
営業はその最たるものだが、最終的に評価の対象となるのは、契約の件数だったり、金額ということになる。
だが、だが大きな契約を取ってきたり、件数が多い人は、やはり数多くの顧客にあたっている。基本的に量をこなすことは仕事ができるという評価を得る上では重要なことなのである。
これは企画部門など資料を作成するような仕事に就いている人も同様である。特に社外に見せる資料の場合、一定以上のボリュームがあることは必須の要件となる。コンサルタントは顧客に提案する資料を作成する際、中身はもちろんのことだが、その量を非常に重要視している。
同じ内容でも分厚い資料はやはり見栄えがよい。中身で勝負などといってもしょせんは外見である。大量のアウトプットがあることは有利に働くのだ。
量を出せる人から言わせると「もしレベルの高い内容を書ける能力があるのなかば、量を増やすことなど簡単」ということになる。「量を増やしても意味ない」と言っている人の多くは、中身はもちろん、量を増やすこともできない人である可能性が高い。
仕事量と段取りと周辺への配慮はすべて関係している
当然のことだが、量が多ければそれですべてがOKというわけではない。雑な仕事ばかり大量にこなしていたのでは評価はマイナスになってしまう。しかしここは出世の教科書である。一定の仕事の質は担保できるというビジネスマンが前提である。そうであればやはり量は重要なのである。
実際に、ある程度仕事ができるとみなされてくると、舞い込んでくる仕事の量は確実に増えてくることになる。
上司にとってもっとも評価できる部下は、安心して多くの仕事を任せられる人である。多少きつくても、上司から多くの仕事を振られるようになってきたら、それはシメたものである。上司からの評価は高いと考えてよい。
仕事の量をこなすためにはどうしても段取りが重要となる。大量の仕事をこなせない人は、処理のスピードが遅いということもあるが、多くの場合、段取りが非常に下手なのである。
段取りは几帳面にスケジュールをつけてもあまり解決しない。段取りのほとんどは優先順位の設定に集約される。
どの仕事がどれほど重要でいつまでに仕上げるべきなのかさえ決まれば、後は細かいスケジュールなど大した話ではない。優先順位を設定するためには、周囲の状況や全体的な仕事の進捗状況の把握が重要である。結局、周辺への配慮ができる人が仕事がはかどるという仕組みになっているのだ。
【参考記事】
「仕事が早いことはいいことだ」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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