なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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上司の好き嫌いだけで出世が決まる会社に入ってしまったら

 

 「ウチの会社は上司の好き嫌いだけで出世が決まってしまうんだ」とボヤいているビジネスは多い。だが本人がそう思っているだけで、その会社が本当に上司の好き嫌いだけで出世を決めているかどうかは分からない。
 また上司の好き嫌いではなく客観評価で出世を決めるといっても、その客観評価というのがクセものである。もしこうした不満を持っているなら、一歩引いて冷静に状況を分析する必要がある。

日本の場合、本当に上司の好みだけで昇進を決めているケースは少ない
 そもそも会社で誰を昇進させるかという意思決定において、直属の上司が占める割合は高い。プログラミングや営業といった純粋にアウトプットのみで評価できる業種はともかく、一般的な仕事は評価が総合的になってしまうため、上司の好き嫌いを完全に排除することは難しい。

sukikirai003 ただ上司が好き嫌いで判断しているとしても、その結果が上司によってまったくランダムなのかという実はそうでもない。諸外国の、上司が持つ権限が日本よりもはるかに大きいというケースが多く、その場合は、まさに上司の好き嫌いで人が選別される(上司が採用の権限まで持っていることが多い)。

 だがボトムアップ型の日本企業の場合、上司の好き嫌いだけで部下を選別することは現実的に難しい。どのような部下を抜擢したのかも、自分自身の評価につながってくるからだ。結果的に会社が求めている「優秀な社員」というイメージに近い人物を選別することになる。

 要するにどこの会社にも「出世する人」というイデアがぼんやりと存在しており、それが明示的に示されていないので「好き嫌いだけで昇進が決まっているという」というイメージにつながりやすいだけなのだ。

出世のイデアをまず理解せよ
 逆に上司が昇進にタッチできない制度を採用する会社は、人事部が昇進に関して大きな権限を握っていることが多い。こうした会社のほとんどは、徹底した学歴主義を採用している。

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 学歴と仕事にどれほどの因果関係があるのかは不明だが、学歴で選抜しておけば、仮にうまくいかなかった時でも人事部の言い訳が立つ。上司の好き嫌いによる選抜も問題かもしれないが、そうでなからといって公平な選抜になるわけではない。

 むしろ上司の好き嫌いで昇進が決まっている会社の方がまだ可能性がある。学歴をはじめとして上司の評価以外に定量的な指標が存在する場合、それに合致していない人はそもそも対象に入らないからである。

 上司の好き嫌いは、先にも述べたように本当の意味での上司の好き嫌いになっているわけではない。好き嫌いというイメージに隠された、会社全体として求められている出世する要件をまず理解することが重要である。

 そこでの要件と各上司のキャラクターを組み合わせて考えていけば、それぞれの上司の下で誰が出世しやすいか判断できてくるはずだ。上司とソリが合わないと嘆く前に、出世についてもっと戦略的に考える必要がある。とりあえず同じ上司の下で様子を見るか、異動を願い出るかはその後で決めればよい。

【参考記事】
日本ではなぜ学歴差別がなくならないのか?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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