なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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会社を「売る」ことは絶対のご法度

 

 自分の会社の悪口を取引先に言ったり、内部事情を漏らしたりすることは絶対にしてはいけない。
 これは出世のためにプラスにならないどころの話ではなく、あらゆる面でマイナスだらけである。

会社が傾き始めると・・・
 こう書くと「会社の悪口なんてフツー取引先に言わないよ」と思うかもしれない。だが実際には、会社に対する不満や悪口を取引先にしゃべるケースは実に多いのだ。

 筆者はコンサルタントという職業柄、会社がダメになってつぶれていく状況を何度も見てきている。会社が倒産する有力な兆候のひとつが、実はこの「会社に対する悪口」なのである。
 会社が傾いてくると、社内の雰囲気がギスギスしたものになってくる。急に無理なノルマが課されたり、ムチャな要求が上から降ってきたりする。

 結果として組織の求心力はがなくなり、会社の悪口を言う人が出てくる。一度そのような雰囲気になるとダムが決壊したみたいになり、ネットも含めてあちこちで会社の信用不安をあおるような悪口のオンパレードになる。
 会社の状況が悪くなって、嫌な思いをしている社員というのは、ちょっと同情を示したり、お酒が入ったりすると面白いように会社の内情を人に話すものなのである。

ほとんどの人は本当の自分を知らない!
 これは本人も想像していないことなのかもしれない。会社の倒産や経営不振などは、運の悪い人は別としてそうそう経験するものではない。

 サラリーマンのほとんどが修羅場を経験したことがないため、厳しい環境に放り込まれた時に自分がどのような振る舞いをするのか分かっていないのである。

 だがこのような行為は百害あって一利なしだ。その場はすっきりするかもしれないが、何もよい結果を残さない。

 その悪口がさらに会社の信用不安を増長させては元も子もないし、会社の悪口をぺらぺらしゃべる社員など、そもそも相手からも信用されないだろう。
 相手も本当はそういう人間なのかもしれないが、相手は追い込まれていないので、悪口を言うなんてとんでもないとヤツだと思っているだろう。

 いくら追い込まれた状況とはいえ、このコラムを読んでいる読者の方は出世意欲があると思われるので、このような振る舞いはないかもしれない。
 だがこのことは、部下を持った時の自分の振る舞いを考える上で、貴重な示唆を与えてくれる。

社内で顧客の悪口を言うのは危険だ
 部下は「容易に会社の悪口を言うかもしれない」のだ。

 システム会社でチームリーダーをしているG氏は、仕事が立て込んで少々イライラしていた。あるとき、顧客からの問い合わせにてこずっている部下のJ君に思わず言ってしまった。

 「○○社(顧客企業の名前)なんてどうせ素人ばかりなんだから説明は適当にやっとけ!」

 これが後で大きな波紋を呼ぶことになる。J君が顧客企業にこのことをしゃべってしまったのだ。
 顧客企業の担当者と飲みにいったJ君は、あまり他意はなかったのだが酔っ払った勢いで「いやー上司のGはテキトーにやってとけなんて言うんですよ。こんどシバいておいてください」

 これが顧客企業の部長の耳に入ってしまった。顧客企業の課長は「システム会社から舐められているのではないか?」ということになり、責任を回避したい課長がGさんに説明責任を求めてきたのである。

 Gさんは顧客企業に出向き、部長に対して謝罪するとともに、状況を説明した。会社として「テキトーにやっておけ」などということは絶対にない、ということを理解してもらい、今後は誤解を招く言動がないよう社内教育を徹底するという確約をさせられてしまった。

 顧客の悪口を社内でいうことはよく見られる光景である。だが、厳しいことを言うようだが身内が一番信用できないのである。会社を「売る」ことはご法度なのだが、ご法度と言われているということは一定数「会社を売る」人は存在するのだ。顧客であれ自社であれ、悪口を言って得することはないと思ったほうがよい。

【関連サイト】
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