なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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相手の言葉の真意を理解せよ

 

 コミュニケーションは、相手が何を言いたいの理解することから始まる。相手の言葉を理解することはコミュニケーションの第一段階といってよい。
 コミュニケーションが苦手という人は、自分の意思をうまく相手に伝えられないのが問題だと思っているがそうではない。その前段階である、相手の言葉の理解が十分ではない可能性が高いのだ。当然のことながら、これは出世に大きく関わってくる。

言葉の真意が理解できない人
 専門商社に勤務するCさんは、ある日、上司から「君、大丈夫か?」と言われた。Cさんは現在、工作機器を担当する部署にいるのだが、異動になってから日が浅い。工作機器に関する用語などを十分に飲み込めていない状況で、顧客の要求がよく理解できていないことがあった。

FE052_L001 だがCさんは「はいはい、わかりました」といった感じで、知ったかぶりをしてしまう。それを見ていた上司は「君は顧客が言っていることを理解できていないようだが、大丈夫か?」というニュアンスで発言したのである。
 つまり上司は、彼のことを気遣って大丈夫か?と言ったのではなく「知ったかぶりをして適当な返事をするな」と叱責したのである。

 だがCさんの返事は「はい。大丈夫です」という驚くべきものだった。Cさんは自分が上司から気遣ってもらっていると勘違いしているかのようであった。叱責とは真逆の理解であり、下手をすれば「お気遣いいただいてありがとうございます」などと言い出しかねない勢いだ。

問題は言葉の理解力にあるのではない
 Cさんは上司の言葉の意味を理解していないように見えるわけだが、こうした対応をしてしまう人には2つのパターンがある。
 ひとつは本当に上司の言葉を理解できていないというもの。もうひとつは叱責であるということは何となく理解出来ているが、それを認めることができないでいるというものである。

FE048_L002 どちらも問題なのだが、当然のことながら、前者の方がより深刻である。
 もし自分が、相手の空気を読めていないと感じることが少しでもあれば、こういったミスを結構な頻度で犯している可能性がある。少なくとも相手は怪訝そうな顔をしているはずであり、こうしたサインから違和感を読み取る訓練が必要だ。これができないと、コミュニケーションがそもそも成立しない。

 後者の場合は、状況を多少理解できているという意味ではまだマシだが、これを乗り越えるのも実はなかなか難しい。相手による叱責を認めることができないということは、自分が正しいという思いが非常に強いからだ。
 あるいはプライドが高く、他人から怒られるという事態に耐えられないという可能性もある。

 いずれにしても、これらの問題は根本的な原因が言語の理解にあるわけではないく、自分自身に対する考え方に起因している。
 これはスキルや人脈といった一般的な能力以前の問題であり、出世したいと思うのであれば、まず自分がそのような状況に陥っていないのか確かめることが先決である。具体的なスキルアップはその後の問題といってよい。

【参考記事】
専門性は諸刃の剣
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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