なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人は、詳しい人を大事にする

 

 社内にはある特定の分野のものごとにとても詳しい人がいる。それはコンピュータであったり、釣りであったり、ワインであったりする。もっと実務的な話であれば、社内の伝票処理のやり方や在庫の整理方法、過去の営業活動の経緯などに精通しているといった具合である。

新規事業の担当者はなぜ社内事情通を尋ねたのか?
 ヒラ社員のときはそうでもないが、ある程度の役職を目指す立場になってくると、社内専門家をどれだけうまく活用できるかが出世に大きく影響してくる。

 営業開発室に赴任したRさんは、責任の重い仕事を任され途方に暮れていた。新しい事業を発掘する仕事の責任者に任命されたのだ。

 新規事業といってもそうそう簡単に見つかるわけがない。
 そこでRさんが頼りにしたのが、社内の生き字引的存在である大ベテランのKさんだ。

 KさんとRさんは以前、同じ部署にいたことがある。Kさんは出世欲がなく、のんびり仕事をする人だったが、かなり前からずっと営業部門に在籍しており、過去の経緯をよく知っていた。

 RさんはKさんよりだいぶ若いが、Kさんには結構かわいがられており、時々飲みにいく間柄だった。現在は関連会社にいるKさんをたずねたRさんは新規事業のことを相談した。

 Rさん「以前に同じような話はなかったのですか」
 Kさん「15年前にあったよ」
     「今回と同じで、社長が変わって新規事業を開拓することになったんだ」
 Rさん「結果はどうだったんですか?」
 Kさん「10個くらいアイデアが出たが、ほとんどは実施されなかったよ」
 Rさん「どんなアイデアか覚えてます?」
 Kさん「覚えていないけど、確か資料室にファイルはあるはずだよ」

自分のアイデアなどたかが知れている
 結局Rさんは資料室でファイルを探し出し、そこに名前がある人を訪ねていろいろと教えてもらった。

 そのおかげで営業開発室では具体的なアイデアをいくつも提案することができ、その中のひとつは具体的に案件化することになった。

  新規事業だからといって、既存の業務に何の関連もない事業など考えても意味がない。仮に実現性が高いとしても社内を説得することは難しいだろう。だとすると既存の業務に関連した新規事業ということになる。そうなると、過去に検討した可能性は高いはずであり、下手に知恵を絞って考えるよりも、経験豊富な人に聞いた方が早くて確実だ。

 具体化することになった案件は、15年前には時期尚早として見送られたものがベースになっている。時代が変わって実現の可能性が高くなったというわけである。新規事業はRさんの功績となり、出世にまた一歩近づくことができた。

 社内専門家というのは往々にして、出世とは無縁だったりする。また性格が地味な人も多い。

その投資はいつか花開く
 人間は形のあるものには価値を見出しやすいが、知恵や知識といった形のないものの価値を無視しがちである。

 繊維会社に勤めるNさんは自他ともに認めるコンピュータ好きである。情報システム部がないこの会社では、Nさんのところにはコンピュータに関する質問や相談がよく寄せられていた。

 当初Nさんは、親切に周りの人の相談に乗ったり、情報を提供したりしていた。だがあるときからぱったりとそれを止めてしまった。
 Nさんに話を聞きに来る人の多くが「Nさんは親切に対応して当然」という態度だったからだ。

 Nさんは業務としてコンピュータの相談に乗っているわけではない。あくまでボランティアであり、自分が役に立っているという満足感がその行為を支えていた。だがNさんに話を聞きに来る人は「好きなんだから詳しくて当然」「懇切丁寧に説明して当然」という感じなのだ。とてもバカバカしてくてやってられない。

 社内専門家的な人をうまく組織として活用することを業務として実施している会社もあるが、ごく少数だろう。出世を考える人は、このような人に対して敬意を払い味方に付けておくとよい。いつそれが役に立つかはわからないが、新規事業を考えることになったRさんのように、将来思わぬところで有力な助っ人になるかもしれないのだ。

【参考記事】
出世する人は人の話をよく聞く
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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