なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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オープン化していく社会で出世するためには

 

 最近発行された学会誌の表紙に掲載された女性のイラストが「女性差別」であると批判される事件があった。
 学会誌の編集部はとりあえず「差別する意図はなかった」との見解を発表した。これが差別に当たるのかどうかは、ネットでもかなり激論になっていたようだが、この一連の出来事は、オープン化が進むこれからの社会において出世するためには、どう振る舞えばよいのかという問題に関して、大きなヒントを示してくれている。

その絵が差別かどうかはこの際、どうでもよい
 批判を受けたイラストは、学会誌のリニューアルにともなって掲載されたもので、ロボットに見立てられた、いわゆる「萌え系」の少女が電源コードに接続され掃除をしているというものだ。これに対して女性差別ではないかと批判が多数寄せられたという。

joseihyoushi 学会側が「差別する意図はなかった」と見解を発表したわけだが、この声明にたぶんウソはないだろう。どちらかというと、差別という批判が多数寄せられて困惑したというのが正直なところと考えられる。
 また、実際にこのイラストに対して、これが差別なのか?と聞かれれば、おそらく多くの人が特に差別というほどのことではないと感じる可能性の方が高いはずだ。

 一部からは過激な女性差別批判の活動家や、いわゆるプロ市民と呼ばれる組織化された糾弾活動によるものではないかとの声も聞かれる。

 もしそうだとすれば、今回の批判は、いわゆる「言いがかり」ということになるのかもしれない。ネット上では、こうした過剰な糾弾に対する批判の声も多く聞かれる。

 だが出世を考えようというビジネスマンであれば、こうした活動を過剰な糾弾だと批判しているようではダメだ。その時点で「負け」が確定である。

オープンな社会の本当の意味
 これからの社会は、好むと好まざるとに関わらず、ますますオープンになってくる。多くの人が誤解しているが、オープン化された社会というのは、外国人に対応したり、英語を話す社会という意味ではない。オープンな社会というのは、自分が考えもしなかった価値観や言動に日常的に直面する社会なのである。

gaikokujin0125 従来の閉じた社会の場合には、何らかの糾弾があっても、ある程度の「お約束」があり、その範囲や程度は事前に予想がつく。だがオープンな社会では、そういった、いわゆる「あうん」の呼吸はない。攻撃は突然やってくる。

 今回は学会誌が批判されたというケースだが、これを社内のセクハラ問題や差別問題に置き換えて考えてみればよい。

 今回の批判が差別であったとしても、そうでなかったとしても、そのような騒ぎになってしまったら、それだけで不利な立場に陥ってしまう。騒ぎになってから、「そのつもりはありませんでした」と釈明しても、そこで失ってしまった機会損失はもう取り戻せないのだ。

 こうした社会では、常に相対的にものごとを考え、意図せざるリスクをとらないよう注意する必要がある。セクハラ事件が起こるたびに、企業ではその対策が講じられるが、ガチガチな事前対策に対して「これでは、うかうか私語もできない」とボヤく声が聞こえる。

 だが、そんなことを言っているようでは、こうした競争社会を勝ち抜くことはできない。とにかくつまらないトラブルに遭遇しないように細心の注意を払うことは、出世を狙うビジネスマンにとっては、必要最小限の行為と考えるべきなのである。
 いかなる状況でも、差別やセクハラと解釈されないよう、うまく立ち回ることができないのであれば、出世など到底不可能である。

【参考記事】
出世する人は決断を迫るのが上手い
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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