なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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徐々に出される警告を理解できない人は出世できない

 

 最近は日本企業でもグローバル企業的な文化を持つところも増えてきた。グローバル企業では、上司が仕事ができない部下に対して発する警告も、ある意味で統一されている。だが日本型の慣習にどっぷりつかった人は、これをよくできないことも多い。

 日本人は明示的に「お前はダメ社員だ」と言われないと状況を理解できない人が多いのだ。しかしグローバルスタンダードはそうではない。警告の出し方もかなりあいまいだ。
 日本企業の場合でも、外資系タイプの上司の場合はこうした警告の出し方をする人がいるし、海外とのビジネスではこうした状況に巻き込まれることもある。オブラートに包まれた上司からのサインは決して見落としてはいけない。

日本語があいまいなわけではない
 日本語はあいまいで英語はストレートとよくいわれるがこれはまったくの迷信である。英語圏(グローバル・スタンダード)の方が、むしろ曖昧でもってまわった言い方が多用されている。成果が上げられない部下に対する警告はまさにその典型である。

keikoku001 最初に立てた成果目標に達成していない場合、最初の警告は「期待」という形で表明される。「君は当初に設定した目標にまだ達していない。君の能力ならば十分に達成は可能なはずなので、この先の成果を期待しているよ」というような言い回しだ。

 鈍感な人は、上司は自分のポテンシャルを評価してくれていると勘違いする。だがこれは評価でも何でもない。
 「期待している」というのは、目標を立てたのだから何としても達成しろという意味である。もしこれを期間内に達成できないということになると、警告は次のステージに進むことになる。

どこまでも楽観的な人たち
 次のステージは、上司といっしょに状況を改善する方法を考えるという言い回しになる。「君の仕事にはまだ改善すべき点があるようだ。次は目標を達成できるように、一緒にやり方を考えよう」といった感じだ。「状況を改善」という言葉が出てくると、これはかなりまずい状況である。日本では解雇はそうそうされないが、外資系の場合にはクビの二文字が頭に浮かび始めることになる。

keikoku002 一緒に改善策を考えるということは、仕事の進め方をどうするかについて任せることはできないという意味である。そして、一緒に考えたやり方で状況が改善しなければ、解雇を含む強制措置があり得るという意味になる。
 もしこの段階まで来てしまったら、それこそ、あらゆる手を使って上司に状況を説明し、かつ目標を達成できるよう死にもの狂いで仕事をしなければならない。

 だが困ったことに、この段階になっても、上司は一緒に改善策を考えてくれると楽観的に考えてしまう人が一定数存在するのだ。これはビジネスマンとしては致命的といえる。相手がこのような言い回しをした時には、明確な意図を持っているのか、そうでないのかを的確に判断した上で、前者であれば必死で対応する必要がある。

 この手のマネジメントをする上司は、一度「コイツはダメだ」という評価を下すと、二度とその結論を覆さないタイプの人が多い。そう評価されてしまったら最後である。上司の言動には要注意である。

【参考記事】
グローバル化はいろいろな形でやってくる
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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