なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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年上の部下を持ったらどうするか

 

 一部の企業ではまだまだ続いている年功序列だが、すでに年功序列が崩れてしまった企業も少なくない。年功序列がなくなった会社では、年上の部下を持つ上司はめずらしいことではなくなっている。また定年も延長されていることから、ほとんどの企業でいずれ部下が年上という時代はやってくることになる。

部下が年上だとやりにくい理由とは?
 だが年上の部下や年下の上司というものは、やはりやりにくいもののようである。だがやりにくいからといって、それを嫌がっていては問題は解決しない。特に出世を目指そうというビジネスマンにとっては、年上の部下をどのように扱うのかは非常に重要なスキルとなる。

a0002_0106001a 日本で年上の部下がやりにくくなってしまうのは、いくら会社で年功序列をなくしても、社会的な風習として、年上の方がエライという概念が残っているからである。
 また会社は合理的に仕事をするための場所ではなく、かつてのムラの延長であり、生活そのものとなっている。お互い与えられた権限だけの関係に集中し、合理的にコミュニケーションを取るということができないような社会制度になっているのだ。

 したがってよほど合理的な人でもない限り、年下の部下の人は自分の方がエライと思っている。それに、年上の部下が来たからといって、ドライに振る舞えるような人は、そもそもそのような立場に置かれていないだろう。つまり、例外はいくらでもあるだろうが、原則として、年上の部下というのは、あまり使い物にならないと考えた方がよい。冷酷なようだが、これが現実である。

 したがって年上の部下を持った人は、その中でどうやって年上の部下を戦力にしていくのかを真剣に考える必要がある。

年上部下をどう扱えばよいかは、社風によって異なる
 多くの年配者は、過去の自分の経験が正しいと思っている。それを否定するような指示を出すと機嫌を損ねることが多い。そのような状況で仕事を進めるためには、選択肢は3つしかない。
 ひとつは機嫌を損ねたとしても強引に命令として業務を遂行させる、もうひとつはおだてて気分を良くさせて、自分が望むような仕事をしてもらう、最後は戦力にならないものとして放置するというものである。

FQ097_L002b どの選択肢がよいのかは状況やその会社の社風によって異なる。多くの若い上司は、2番目や2番目の選択に対して心理的な抵抗があるかもしれない。だが冷静に考えてみると、外資系の企業でもない限り、仕事の成果だけがあなたの絶対的な評価になっているというケースは少ない。

 仕事がスムーズに進まないことにはイライラするかもしれないが、それがあなたの出世に劇的にマイナスになっているかどうかは分からないのだ。むしろ年上の部下と衝突しているという噂が流れる方が、仕事がうまく進まないことよりもマイナスである可能性は高い。

 周囲とトラブルなくやっていることの方がより重要な基準なのか、それよりも絶対的に仕事の成果なのか、そのあたりの評価基準をしっかりと見極める必要がある。年上の部下に対する扱いは、それに基づいて決めるべきである。成果がそれほど重要でないならば、放置してしまうというのも選択肢の一つなのである。

【参考記事】
出世する人は質問力が高い
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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