なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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忙しがりは出世できない

 

 やたらに忙しいことを強調する人がいる。これは百害あって一利なしで、出世にとって完全にマイナスである。だがこうした行動は、意識しなくても案外態度に表れていたりするものである。自分は大丈夫と思っていても、十分に注意した方がよい。

忙しがりの人のパターンは二つに分類できる
 人がやたらに忙しがるのには、大きく分けて二つの原因がある。ひとつは自分が忙しくて大変な思いをしているということを周囲に理解して欲しいというアピールである。もうひとつが、一種の自己陶酔で、一生懸命やっている自分が好きという心理状態である。

PHM11_0044man 自分の忙しさを周囲に理解して欲しいという行動は、ビジネスマンとしてはかなり致命的といってよい。周囲に認めて欲しいという心理は、周囲への依存であり、これではリーダーになることはもちろん、チーム内で高い評価を受けることも難しい。もし自分が大変な思いをしているという感覚が強い場合には、こうした行動を取っている可能性があるので、注意が必要だ。

 「忙しい」「忙しい」という雰囲気をまき散らしている人に、周囲は決して良い印象を持たない。口では「大丈夫?」と言ってくれるかも知れないが、内心では「大変なのはお前だけじゃないよ」と思っている可能性がある。
 また、そこまでひどくなくても「この人は余裕がない」と認識される可能性は高く、重要な仕事を任せるのは危険であると判断される可能性もある。
 
 少なくともこのコラムを読んでいる読者の方は、出世に対して何らかの関心を持っている人だと思われるので、露骨にこうした態度を取っている人は少ないだろう。

忙しい状況にならない工夫も重要
 問題は後者の方である。周囲に自分のことを理解して欲しいとまでは思っていなくても、いろいろな仕事を背負い、それをこなしている自分が好きになってしまっている状態の人は多い。

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 だが、周囲の人に与える印象という意味では、「忙しさを理解して欲しい」というパターンと大差ないとうのが現実であり、少なくとも出世に対してはプラスの影響を及ぼさないことは確かである。

 このような状態の人は、高揚感に包まれていて、それほど不快な思いをしていない。このため、自分が忙しがりになっていることを、明確に自覚できていないことが多い。

 ただ慣れてくると、自分がハイになっているのか、そうでないのかについて、ある程度理解できるようになってくる。もし自分がハイになっているという自覚があった場合には、一旦休憩を取ったりするなど、仕切り直しをすることが重要である。

 一方で、自分は仕事をたくさん抱えているということを上司にさりげなくアピールすることは重要である。だがそれも「大変だ」というシグナルではダメである。あくまで報告という形を取り、その中で上司が「君はこんなに仕事を抱えているんだ!」ということを自然に理解するように持って行く必要がある。

 出世できる人の多くは、こうした大変さを態度に出さないよう注意しているし、なによりオーバーフローになる状況を事前に避ける努力をしっかりと行っている。どんなに仕事がデキる人でも決してスーパーマンなわけではない。なるだけ不利な状況にならない工夫は極めて重要なのだ。

【参考記事】
専門性は諸刃の剣
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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