プログラミングのスキルは必要か?
今、子供向けにプログラミングを教えるスクールが大流行だという。自分の子供をザッカーバーグ(フェイスブックの創業者)にしたい親からの申し込みが殺到しているという。
プログラミングを教えたからといって、ザッカーバーグになれるのかという疑問は置いておくとして、楽天の三木谷社長がプログラムを学生の必須科目にすべきだと発言するなど、プログラミングに対する関心が高まっているのは事実である。ある程度の年配者はともかく、若い人はプログラミングを学んでおいた方がよいのだろうか?
プログラミングができる人は引っ張りだこ?
今、様々な業界でWeb系のプログラミングができる人材は圧倒的に不足しており、各社で引っ張りだことなっている。企画担当者のニーズをうまくまとめてプログラムとして実装できる人材がいれば、かなりの高給で雇ってもらえるだろう。
仕事の現場では、アイデアを出す人は山のようにいるが、これをインフラ(具体的にはWebサイト)に実装できる人が少ないのである。
ただそれはあくまでプログラマーそのものの話であって、ビジネスマン全体の話というわけではない。
結論から言うと、プログラミングを学んだからといって、それがすぐに出世につながるわけではないので、スキル習得は必須というわけではない。
80年代のように、これからITがブームになるという時代においては、とにかくコンピュータが珍しいものなので、それに関する知識があることは非常に有利であった。だが現在はITが存在するのは当たり前であり、時代の先取りという意味は存在しない。
プログラミングは英語のようなもの?
ただ一方で、英語と同様、ITのスキルはインフラのような存在になりつつある。英語ができないと仕事ができないということはないが、出来た方がいろいろな面で有利である。プログラミングが出来なくても、仕事には何も困らないが、プログラミングができると、仕事の幅や理解度が高まるというのは事実だろう。
今の時代でもまったくITに関係しないという職場の人もいるかもしれないが、ビジネス・プロセスをWeb上に実装する必要がある仕事は年々増えてきている。
大企業の場合には、システム会社に丸投げしてしまうことも多いが、そうであったとしても、システムの知識があるのとないのでは、仕事のやり方が大きく変わってくるはずだ。
プログラミングには、場合分けや階層の区分など、ビジネスにおける問題解決方法と通じる部分が多い。論理的な思考回路を身につけるという点では、習得しておいて損はないだろう。
ただ注意しなければならないのは、あくまでプログラミングはスキルの一つであり、ツールでしかないという点だ。英語であれプログラムであれ、何でもそうなのだが、それが自己目的化して、本末転倒という事態になることだけは避けるようにしたい。
【参考記事】
「出世するほど仕事が面白くなるのは本当か?」
【関連サイト】
「お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則」
「投資で成功するために絶対知っておくべきこと」
「起業・独立で成功するために知っておくべきこと」
「放射能から身を守る食品サイト」
「記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト」
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