なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世できる人は意見の伝え方が上手い

 

 同じ事を相手に言う場合でも、言い方や順番を変えるだけで相手への印象は大きく変わってくる。このあたりのコントールが上手い人とそうでない人では、コミュニケーションにおいて大きな差が出てくる。出世できる人は、返事の仕方や意見の伝え方が上手いことが多いのだ。

ある採用面接における対照的な受け答え
 ある企業の採用担当者であるBさんは、新卒や中途の採用面接では、相手が望まないことを質問するようにしているという。ネガティブな質問に対する反応にはその人の性格がよくあらわれるという。

 若手の中途採用の面接会場でのこと、その日、面接にやってきた2名の応募者は非常に好対照だったという。
 企画部門での採用試験だったが、Bさんは二人に対して「場合によっては営業の仕事に回ってもらうこともあるかもしれませんが、それについてはどう考えますか?」と質問した。

 ひとりは「はい。会社員である以上、会社からの指示があればどのような辞令でも受けるつもりです。ただ、これまでの私の仕事内容からすると、企画部門で仕事をすることが、もっとも力を発揮できますし、会社のためにもなると思います」と答えていた。もうひとりは少し困った感じで「できれば企画部門の方がいいですが、どうしてもという場合にはやむを得ません」との回答だった。

 両方とも、基本的には会社の指示には従うが、自分としての希望は企画部門であるという趣旨の発言をしている。だが両名が相手に与える印象はだいぶ違ったものになる。順序や言い方に工夫を加えると、相手に対する印象が変わり、結果的に交渉を有利に進めることができるのだ。

何事においても準備しておくことは重要
 上記の例は若手の面接の話なのだが、このレベルの工夫が出来ていないビジネスマンは案外多い。面倒で難しい仕事を振られた時に、いきなり「無理です」とか「できません」と答える人がかなり存在する。

 これは顧客対応でもよく目にする光景である。営業活動をスムーズに進めようと思えば、顧客から無理な要望が出てきた場合でも、まずは「ノー」と言わないことは基本中の基本である。

 「分かりました」と答えた上で「ただ、技術的にいろいろと障害がある可能性があるので対応できるかは分かりません。場合によってはご要望にお応えできないケースもありますが、最善は尽くしてみます」と答えればだいぶ印象が変わってくる。

 だがこのような基本的な応対ができていない人をかなりの頻度で見かける。

 仕事をする上では、顧客対応も上司への対応も基本的には同じである。上司はいってみれば人事における自分のクライアントといってよい。上司に対してこのような上手な言い回しができない人は、顧客に対しても同様である可能性が高い。逆もまたしかりである。

 意見の伝え方が上手な人は、単にアドリブでのやり取りが上手なのだと思われがちだが、そうではない。相手がどんなことを言ってきそうなのか、何を望んでいるのかを事前によく検討しているのである。すべてのことに通じるが、準備に勝る対策はないのである。

【参考記事】
オンリーワン戦略の罠
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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