なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

男尊女卑の人は出世できない?

 

 男女雇用機会均等法が施行されてから30年近くが経つ。男女の区別なく能力を発揮させることは、企業における重要なテーマとなっており、男尊女卑の価値観を持った人は出世しにくくなっているといわれる。
 だが、職場が完全に男女平等になっているかというと必ずしもそうではく、ゴリゴリの男尊女卑の人が結構出世しているというのも事実だ。このあたりの事情はどうなっているのだろうか?

若いうちは本人の価値観は出世に関係しない
 まず出世の基本的なメカニズムを考えてみよう。出世レースは、まず直属の上司が若い社員を評価し、出世レースの候補者として選抜するところからスタートする。出世できるかどうかは、若いうちに上司から評価されるかどうかが非常に大きく影響してくるのだ。

 若い時は部下として上司の下で働いているので、その人が上司になった時に周囲にどのように振る舞うかのかは、評価に関係しない。
 まずは部下という立場で、仕事ができるかどうかが重要な評価ポイントになるので、乱暴に言ってしまえば、その人の価値観は選抜に影響しないのだ。そうなってくると、男尊女卑タイプの人も、男女平等タイプの人も、部下として優秀であれば、まずは第一選抜をクリアすることになる。

 最初の選抜をクリアすると、次の選抜がある。これは現場のプレーヤーとしてよりも、中間管理職としての能力が大きく問われることになる。ここではチームをまとめる能力が重要になってくるので、その人の価値観も大きく成果に影響してくることになる。男女平等と出世の関係が重要になってくるのはここからだ。

出世してくると、状況は変わってくるが・・・
 中間管理職から上級中間管理職に選抜する段階では、チームをまとめる能力に加えて、周囲の評判も評価ポイントに加わってくる。この段階になれば、本人の価値観は出世に大きく影響してくる。セクハラまがいの発言があったり、異性に対する問題発言があったりすれば、マイナス評価となるだろう。

 もっとも現実問題として、そういった評判があったとしても、度を超したものでない限りは、そのことだけをもって出世レースから脱落させるという企業はそう多くない。
 だが、役職が上がってくるにつれて、男女隔てなく能力を発揮できる環境を作ることができるのかは、重要な評価基準になってくることは間違いない。

 しばらく前、外資系企業で男女差別をなくすことにかけてはもっとも先進的といわれた企業のトップが痴漢で逮捕されるという事件があった。ダイバーシティに積極的に取り組む企業イメージとトップの行動のギャップに皆が驚いた。

 だがそのような問題人物がトップになったからといって、その会社のダイバーシティがダメになったわけではない。おそらくそのトップは、少なくとも会社の中では、男女の別なく部下を評価し、それを企業活動に生かすことができたのだろう。だからこそトップまで上り詰めたと考えられる。

 つまり、ホンネではどう考えていようと、会社で求められる人物像とその役割をこなすことができれば、出世できというとうことだ。その点から考えれば、どのような価値観を持っているかは出世には関係しないということになる。
 だがホンネを価値観をオモテに出さずに上手に振る舞える人がほとんどいないというのもまた事実であることを考えれば、男尊女卑の考えは捨てた方が賢明である。

【参考記事】
たかが挨拶されど挨拶
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

  関連記事

rakii
上に行けば行くほどケツの穴は小さいと思え

 会社のトップともなれば、人物も大きくて包容力があると思いたいところだが、現実に …

ibaru4469
凝り固まった思考は出世の邪魔

 思考が凝り固まってしまうと、同じような考え方しかできなくなる。それだけならまだ …

PHM11_0259
出世できる人は大変そうに仕事をしない

 同じ仕事をしていても、つらそうに仕事をしている人とそうでない人がいる。もちろん …

FE055_L
教えてもらって当たり前と思うな

 年配のビジネスマンによれば、最近の若い人は、イチから仕事のやり方を教えないと覚 …

yasudaDaderot02
怒鳴ってもよい職場とダメな職場

 すべての会社に共通する出世の法則のようなものが存在しているのは事実だが、一方で …

FE137_L
実績を過信するな!

 当然のことだが出世するためには仕事で実績を出すことが極めて重要である。中には実 …

Image3
伊藤忠が導入した社員朝型化から出世の法則を考える

 大手商社の伊藤忠商事が、社員を朝型化するために、フレックスタイムを事実上廃止し …

EQ014_Lgq
子会社や関連会社の出世の法則は変わりつつある

 かつて大企業の子会社や関連会社の人事は非常につまらないものであった。主要役員は …

EV091_L
怪しい人の見分け方

 外部とのやり取りが多い職場では、社外のいろいろな人付き合わなければならない。そ …

a0002_003651
仕事がデキる人は話の中に数字が頻繁に登場する

 テレビのニュースでイベントなどが紹介され、企業の担当者がインタビューを受ける場 …