なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人は理想の上司など求めない

 

 多くのビジネスマンが理想的な上司を求めている。筆者も若いサラリーマンだった時代には、厳しくてもよいので、自分を的確に指導してくれる上司はいないものかと思ったりしたものである。だが出世を考えるのであれば、そのような考えとはキッパリおさらばすることだ。理想の上司を追い求める行為は出世にとって何の役にも立たない。

上司は出世のための道具にしかすぎない
 そもそも論として理想的な上司などいるわけがない。自分が勤めている会社には、自分と同程度の能力の人が集まっている。自分は将来、理想的ですばらしい上司になれるような人格者なのだろうか?そうではないはずだ。だとするならば、自分と同程度かあるいはそれ以下のレベルの上司しかいないのはむしろ当たり前である。

 重要なことは、出世において、上司は利用するものであり、上司は何かを求める対象ではないと理解することだ。組織の中で出世していくためには、まずは直属の上司から評価される必要がある。この部分で失敗してしまうと、異動で別の上司に交代しないとラチがあかないことになる。

 そうなってくると、上司からの評価をいかに引き出すかが重要なのであり、上司に頼って指導してもらおうというのはむしろ本末転倒であることが分かる。
 上司が持っているノウハウや考え方で「これは!」と思えるものは堂々と盗めばよい。だが上司を理想化して指導してもらおうと考えてしまうと、うまく指導してもらえない場合にはそれが不満に結びついてしまう。不満を持った上司に引き立ててもらうなどあり得ないことである。

 上司や先輩からの指導を求めるのはせいぜい新入社員の時までである。2年目からはすでに出世レースが始まっている。上司は出世のための道具にしかすぎないことをできるだけ早く知っておかなければならない。

韓国前大統領の出世術とは?
 組織で働く人間の宿命として、基本的に上司を選ぶことはできない。どんな上司が自分の上に立つのかは運を天にまかせるしかないのである。だがどんな上司であれ、自分が出世できるかできないかは上司の評価にかかっている。自分にあった上司を求めるのではなく、常に上司に自分を合わせるという柔軟性が組織では重要となる。

 韓国の前大統領だったイ・ミョンバク氏はビジネスマン出身である。韓国は日本よりも上下関係が厳しく閉鎖的で息苦しい社会である。何のコネもなかったイ・ミョンバク氏は必死の努力で現代建設のトップにまで上り詰めたが、そこでのスタンスは徹底している。

 イ・ミョンバク氏は相手を変えることは不可能なので、物事をうまく進めるには自分が変わるしかないと理解し、それを完璧に実践した。
 相手の思考回路や行動を徹底的に研究し、ひたすらそれに合わせて振る舞ったのである。コロコロと考えが変わる上司ならそれを前提にし、怒鳴り散らす上司ならそれを前提に物事を組み立てた。そこには理想の上司を追い求める姿は微塵もない。出世する人とはこういう人なのだ。

 理想の上司を求める行為が行き過ぎると、最後は「この会社にはまともな上司はいない」といって転職を繰り返すことになってしまう。転職はキャリア形成に必要であればどんどんすればよいが、理想の上司を求めての転職だけは避けるべきである。どこにいっても理想の上司などいないのだから。

【参考記事】
知識はお金で買えるが知恵はお金では買えない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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