なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人は自分とのコミュニケーションが上手

 

 出世するためにはコミュニケーション能力が重要といわれる。出世に限らず仕事をうまくこなすためには、コミュニケーション能力は必須のものといえるだろう。コミュニケーションというと他人とのやりとりを思い浮かべるが、それだけではない。出世が上手な人は、自分とのコミュニケーションも上手いのだ。

感情を抑制することは不可能である
 自分とのコミュニケーションとは、鏡の自分に向かって話しかけるようなアブナイものではない。自分は今、イライラしている、落ち込んでいる、あるいは気分が良くて少しハイになっている、など自分の感情の状態を理解することである。

 人間は感情に左右される動物である。これは本能なのでどうしようもない。感情を押し殺そうとしてもムダなのである。中には感情がほとんど表に出ず、どんな状況でも表情がほとんど変わらない人がいる。このような人は、感情をコントロールしているのではなく、感情が乏しいだけということが多い。

 感情が乏しいと、感情に振り回されるリスクは少ないが、他人の気持ちを理解して、先回りして行動するという出世において極めて重要となる行動が不得意である。したがってそのような人の行動を真似しても意味がない。

 重要なのは、感情を抑えることではなく、自分が今、どのような精神状態にあるのかを理解することである。
 他人は自分が思うほど、マヌケではない。イライラの感情や喜びの感情を他人に隠すことは無理だと思った方よい。大事なのは下手に隠すことではなく、自分の精神状態を理解した上で、感情が先行することによる失敗を回避することである。

自分の状況が理解できれば、他人の状況も理解しやすい
 取引先とトラブルになってイライラしていると仮定しよう。自分がイライラしていると理解できれば、上司や同僚と話をするときに、嫌な印象を与える可能性があると判断できる。その場合には、打ち合わせの時間を少しズラすなどの措置をとればつまらない失敗を回避することができる。

 逆に気分が良いと分かっていれば、メンドーな仕事を優先してその日に処理するといった工夫もできる。感情の状態を理解することができれば、自分の感情と仕事のスケジュールや状況について、もっとも最適な組み合わせを自分自身で構築することができるのだ。

 何よりも出世においてプラスになるのは、自分とのコミュニケーションができるようになると、他人とのコミュニケーション能力も向上してくることだ。

 上司からの無理難題にイラつくケースは数え切れないほどあるだろう。だが多くの場合、部下は上司の何に怒っているのか分かっていないことも多い。

 上司の言い方や表情など、実は本質的な部分とは異なる表面的な部分にイラついているのかもしれない。あるいは、優柔不断さや自分勝手さなど、内面的なところが気に入らないのかもしれない。

 だがそのどちらが大きいのかで対処方法はずいぶん異なってくる。両者がないまぜになったままで、対応策を考えるのはあまり得策ではない。自分の状況が理解できれば、他人の状況も理解しやすい。自分とのコミュニケーションは、戦略的コミュニケーションの第一歩なのである。

【参考記事】
気が利かないと言われたら
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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