なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ブラック企業から学べること

 

 最近ブラック企業が話題である。企業の中には確かに犯罪まがいのところもあり、そのような会社に入ってしまった場合には、即脱出するのがベストであることは言うまでもない。
 だが完全にブラックとはいえないまでも、それに近い社風の会社はいくらでも存在する。著名企業の中にもそういった会社は多い。ブラック企業は反社会的な存在だが、そこから学べることは多い。そこまで極端ではないにせよ、日本の会社には似たような構造が横たわっているからである。

ブラック企業をそうさせているのは誰?
 少々誤解を恐れずにいえば、ブラック企業的な会社に入ってしまったら、基本的に以下の2つしか選択肢はないと思った方がよい。ひとつは自分もブラック社員になりその会社で出世する、もうひとつは、すぐに辞めて別の会社に転職するというものである。もちろん、その会社に搾取される側として残るという3つ目の選択肢もあるのだが、それだけは選んではダメだ。

 この話はあくまでブラック企業的な会社のことを前提にしているが、「ブラック企業的な会社」という名詞を「ちょっと変わったヘンな社風の会社」と置き換えると、多くの企業がこれに当てはまることになる。

 ここで知っておく必要があるのは、ブラック企業には、ブラック社員と呼ばれる社員が必ずいて、ブラックな社風の形成を自ら担っているという事実だ。

 同じ事は「ちょっと変わったヘンな社風の会社」でも起こっている。全体の1割から2割くらいの社員が、その会社のカルチャーを異常に体現していて、彼らの声は非常に大きい。
 その他5割くらいの社員は、少し辟易しながらも、そのカルチャーに何とか付いて行く。残りの2割が脱落していくといった具合だ。

らしい人が出世しやすいという事実
 これは何を表しているのかというと、どんな会社であれ、その会社の社風をリードする2割の社員と、その他大勢の社員に二分されているということである。そして、ブラック企業のブラック社員が幹部としてその他の社員をいじめるがごとく、声の大きい2割の社員が出世して、会社のカルチャーを他の社員に強制していることが多いのである。

 つまりその会社の社風をよく体現した人が出世しやすい人なのである。

 これは超優良企業でも同じである。ソニーならソニーらしい人が、リクルートならリクルートらしい人がやはり出世しやすい。中にはまったく正反対のタイプの人もいるが、あくまでそれは少数派であり、アンチテーゼである。出世する人の多くはその会社において「らしい」人なのである。

 冒頭でブラック企業に入ってしまった人は、自分もブラックになって出世するか、すぐに転職するかの3つしかないと述べた。ブラック企業でなくてもそれは同じことである。


 社風に完全に染まるのか、そこから出るのかは早めに選択した方がよい。拙速はよくないが、10年くらい同じカルチャーの組織にいると、他のカルチャーの組織に移るのは精神的に容易ではなくなってくる。

【参考記事】
転職したいと思ったら
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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