なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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やったもの勝ちというのは本当だ

 

 「やったもの勝ち」という言葉がある。アンフェアなことであっても先にやってしまった方が得をするという意味である。
 あまり褒められたことではないが、ルールの概念がしっかりしていない組織の場合、やったもの勝ちというのは結構当たっているし、実際ルールの概念がしっかりしていない会社は多い。

悪いことを指摘すると罰される現実
 ルールの概念がしっかりしていない組織の場合、アンフェアなことをした人よりも、それを指摘した人の方が非難されることが多い。ルールの概念が曖昧な組織では、成果よりも秩序の方が重視されるので、よくないことを指摘した人の方が悪人なのだ。

 信じられないような話をある金融マンから聞いた。彼が務める金融機関では、なんとパソコンが普及してからも融資の審査をする部署が、審査報告書を鉛筆書きで書いていたという。

 普通の常識で考えれば、鉛筆書きで書いた公文書などいつでも改ざんできるので、公文書として意味をなさない。そんなことをしていては、不正を隠そうとしているのではないかと疑われても仕方ないだろう。

 だがその会社では、それが堂々とまかり通っており、公文書をパソコンで書くべきだと指摘した人は左遷されてしまったという。冗談のような話だが本当の話だ。

 セクハラや経費の乱用、取引先からの不正な接待などが明るみに出ても、もっとも大きな懲罰を受けるのは、ほとんどの場合、不正をした本人ではなく、それを告発した人物である。本人は軽い処罰で済んでいたりする。

やったもの勝ちというのは事実だった
 もちろんこういったことは大いに恥ずべきことなのだが、遅れた価値観を持った組織に対しては何を言ってもムダというのが現実である。しかも多かれ少なかれ、こういった傾向は多くの会社に見られる。

 だがこのことは逆に考えれば、多少非道なことでも、やはり「やったものがち」なのだということを証明しているともいえる。

 決して推奨されるべきことではないが、出世のためにはそのようなやり方もあるということは理解しておいた方がよいだろう。少なくとも非道を指摘して自分が左遷されてしまうという状況だけは避けなければならない。

 このような非道なことをするタイプの人は、トップに上り詰めるような出世はしないことがほとんどだ。したがって最高レベルの出世を求めているなら、非道なことには手を出すべきではない。だがこの手の人物は、そこそこのレベルであれば、結構出世しているのだ。このあたりが非常にタチの悪いところである。

 ドラマの世界では、不正を知っていても、あえてそれを指摘せず、実力を出した人が最終的に勝利し、不正をした人もそれを理解するという筋書きになるが、現実の社会はたいがい逆だ。

 平気で不正行為をする人はいくらでもいるし、そのような人は決して反省しない。そして仕事は結果がすべてであり、負けてしまえばそれで終わりである。非道なことでもやったもの勝ちと考えるか、あくまでフェアを貫くべきかどうかは、あたなの価値観と良心次第である。

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