なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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グローバル感覚はなぜ大事か?

 

 グローバルな環境で仕事をするというとすぐに英語を思い浮かべる人が多い。だが英語などの語学はツールでしかなく、グローバル化の本質ではない。
 グローバル化に対応できるということは、相手が異なる価値観や文化の人間であっても、的確に指示し、成果を出すための心構えのことを指している。これからの時代は、たとえ海外進出や英語とは無縁であっても、こうしたグローバルな感覚を持つことは出世において非常に重要となる。

中国で現地社員をドン引きさせた日本人マネージャ
 最近、日本から中国に工場を移転したり、現地市場に進出する企業が増えている。日本人のあるマネージャーは中国人の従業員を前に「絆」という言葉を連発して訓示を行い中国人がドン引きしているという記事があった。

 絆という言葉はもともと中国のものだが、中国では、動物をつなぐヒモ、あるいは人をがんじがらめに縛り付けるものというニュアンスが強く、かなり失礼でネガティブなキーワードだ。

 だがここで問題なのは、絆という言葉のニュアンスの違いを知らずにその言葉を使ったことではない。それではただの語学の話になってしまう。単純な人は中国語をもっと勉強しようなどという安直な話にしてしまうが、そうではない。状況はもっと深刻なのである。

 この言葉を使って訓示をした日本人マネージャーは、日本語で「絆」の意味することを明確に説明できるだろうか?おそらく答えはノーである。団結や信頼というニュアンスでなんとなく絆という言葉を使っている可能性が高いのだ。この「なんとなく」というのがもっとも危険なのだ。
 相手が何人であれ、自分で意味を定義できない言葉や論旨がはっきりしない説明方法は絶対に用いない。これは、言葉の問題ではなく、コミュニケーションのあり方の問題であり、これはグローバル化の基本中の基本なのである。

 グローバルに通用するビジネスマンというのは、相手がどんなタイプの人間であっても、明確に意思や指示が伝えられる人のことである。日本の会社であってもそのスキルは今後、強く求められるはずだ。

外国は日本のあちこちに存在している
 実は日本の中にもすで「外国」はたくさんあり、今後も小さな「外国」は増える一方だ。もっとも分かりやすい例は性別である。男性の上司が男性にしか通用しない感覚で仕事を指示したり、部下を注意したのでは、女性の部下をコントロールし最大限の成果を引き出すことは無理だ。

 今後は同性愛者であったり、外国人であったり、もっとわかりやすい例をあげれば草食系であったり、ユルフワ系であったり、様々な人が会社に入ってくる。

 ここで「最近の社員は」などとグチっても意味はない。異なるパラダイムにいる人をうまくまとめ成果を上げることができなければ、マネジメントとしは失格なのである。これがうまくできなければ、日本であれ、海外であれ、成果を出すことがはできないだろう。

 異なるパラダイムに住む人とうまくコミュニケーションが取れる人は、どのような環境でも一定の成果を上げることができる。これは、会社が求める必要とされる人物像そのものといえる。このスキルさえあれば、たとえ外国に駐在になっても、語学さえマスターしてしまえば問題なくマネジメントを実施することができる。

 だが草食系の部下や女性に苦手意識を持ってしまう人では、仮に英語ができても、現地で適切なマネジメントができない可能性が高い。自分と異なるパラダイムの人物に対する対応は、意識して取り組んでおくことをお勧めする。

【参考記事】
部下とうまくコミュニケーションを取るにはどうしたらよいか
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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