なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世するほど仕事が面白くなるのは本当か?

 

 出世すると会社の仕事が面白くなるといわれているが、それは本当である。特に管理職の権限がしっかりしている会社ほど、出世したことによって仕事が面白くなる。仕事がツマラナイと思っている人も、出世できればその状況を打開できる可能性があるのだ。

管理職とヒラでは仕事の内容が正反対
 組織の仕事は大きく分けると、管理と執行に分けられる。もっと分かりやすく言えば、組織の中には、指示する人と指示される人がいるということだ。

 役職が下のうちは、上からの指示にしたがって仕事をこなすことが基本となる。与えられた仕事をいかに上手に効率よくこなしていくのかが重要であり、そこに仕事のやりがいを見い出すことになる。

 だが管理職の仕事はそれとは根本的に異なっている。理想的には管理職は自分で仕事をしてはいけない。
 方針を立て、部下にそれを説明して実行させる。状況を把握して、決断が必要な場合には決断する、それが管理職の仕事となる。
 日本の会社では管理職の権限が曖昧なところも多く、かなり上に行っても基本的な仕事の仕方が、若手と変わらないということろもある。だが多くの場合、役職が上がるにつれて、管理の割合は確実に増加してくる。

 両者は同じ組織での仕事といってもまるで正反対である。管理職は人をいかにうまく使うかがポイントであり、自分の目論見通りに人が動いてくれると非常に満足度を得ることができる。一方、若手の仕事は、基本的に自分との戦いで、うまく仕事をこなすことができたことが満足度になる。

 出世するほど仕事が面白くなるというのは、厳密には正しくなく、出世すると仕事の内容が変わり、それに合った性格の人にとっては、これほど面白いことはないということである。

管理職にとって文書は武器の一つ
 平社員の時には優秀だったのに、管理職になると途端にダメになる人や、逆にヒラの時にはそれほど目立っていなくても、管理職になってから頭角を現す人が出てくるのは、管理職とヒラ社員で仕事の質が異なっているからである。

 仕事の内容の違いは、ちょっとしたところにも表れてくる。
 不動産会社に勤めるEさんは、ヒラ社員の時には報告書の類いが大嫌いであった。上から管理のために書かされているわけだから、平社員で報告書を書くのが好きでたまらないという人はあまりいないだろう。

 その後Eさんは課長に昇進したのだが、自分の感覚の変貌にEさんは驚いた。文書を作成するのがとても面白くなったのである。

 管理職になると、自分が書いた文書の内容が各方面に影響を与えるようになる。神経も使うが、文書を使って人や組織を動かす面白さも分かってくるようになる。

 昇進すると、社内で発生した問題を解決するためには、どの部署の人をどのように突いたらよいのか、次第に分かるようになってくる。文書はそれを実行に移すための武器の一つとなる。出世してみないと分からないことも多いのだ。

【参考記事】
隣の芝部は青く見える
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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