なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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オンリーワン戦略の罠

 

 オンリーワンな存在になることは非常に重要である。企業戦略の分野でも一時オンリーワンというキーワードが流行ったことがある。だが中途半端なオンリーワンはビジネスの世界ではむしろマイナスに作用することもある。組織で働く人であれば尚更だ。会社での出世を考えるのであれば、オンリーワンであることは求めすぎない方がよい。

優良な会社ほど、仕事は誰でもできるようになっている
 確かに「余人を持って代え難い」能力を持っていれば、それは出世において強力な武器となる。だが余人を持って代え難い能力を持った人はめったにいない。

 特に会社の業務というのは、誰でもできるものでなければ意味がない。もちろん他の人には習得が難しいノウハウというものもあるが、最終的に人材は交換可能であることに意味がある。

 あたなが働いている会社が何とか倒産せずに利益を上げているということは、仕事の中身を汎用化し、誰でもこなせるように工夫してきたからである。
 多少身も蓋もない話なのだが、会社が大きくなればなるほど、利益をたくさん上げる優良企業になればなるほど、社員は誰でもよくなってくる。
 むしろそのような状態に成長できた会社を超優良企業と呼ぶ。
 例えばGoogleは優秀な社員がたくさんいるかもしれないが、ある部署の人間が明日突然退職しても同社のビジネスモデルにはまったく影響しない。誰かが退職してしまうと、会社が傾いてしまうようではまだまだ中小零細企業なのだ。

 そう考えると、絶対的なオンリーワンという人材はそもそも企業では存在しないことになる。存在しない人を目指してもあまり意味はない。貴重な人材になることは重要だが、それは必ずしもオンリーワンではない。

最低限のニーズを満たさないとオンリーワンの候補にもならない
 オンリーワンというキーワードが危険なのが、ややもすると、自分の個性を生かせば、周囲に合わせる努力をしなくてもよいという方向に議論が流れがちという点である。

 会社が作る製品であれ提供するサービスであれ、それを評価するのは顧客であって提供する側ではない。これは会社内の人事も同じで、広い意味で、会社や上司は自分にとってのクライアントである。自分の能力や存在がオンリーワンであるのか(あるいは貴重なものであるのか)を決めるのは、自分自身ではなく会社であり上司なのである。

 会社や上司からのニーズを無視してオンリーワン戦略などそもそもあり得ないし、仮にオンリーワンの存在になれるにしても、最小限のニーズは満たしていないとその候補にも上らない。

 まずは周囲のニーズを的確に把握し、それに対応するための努力をしたうえで、一定の成果を上げ続けることが重要である。

 オンリーワン戦略が本当に生きてくるのは実際に出世してからである。例えば、営業が主力の会社で、無理な業績拡大がたたって経営が傾いたと仮定する。経営トップが辞任し、次に社長になるのは財務に強い管理部門出身の人間かもしれない。

 営業一筋の会社であれば、社長候補になる人材の中で数字に強い人は、貴重な存在になるはずである。オンリーワンとはこのようなことを指す。この新社長ですら、若いときはオールマイティに仕事をこなしていたはずである。

【参考記事】
出世したいなら情報は出し惜しみするな
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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