なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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長距離走が得意な人は出世しやすい

 

 長距離走が得意といっても、実際に1キロを何分で走るかということを言っているわけではない。タイプとして長距離走が得意な人は、出世しやすいという意味である。

長距離走型と短距離走型の違い
 人には大きく分けて二つのタイプがある。瞬発力重視の短距離走型、持久力重視の長距離走型である。特殊技能や芸術的センスを必要とする仕事などは短距離走型が有利なこともあるが、一般的な会社の仕事の多くは、圧倒的に長距離走型に有利である。

 長距離走で勝つためには、まず全体のペース配分を事前にきっちりと行っておくことが重要である。
 最初に飛ばしすぎるとラストスパートがかけられなくなるが、かといってトップ集団から遅れてしまうと後で挽回するのが非常に困難になる。自分の体力とペースを基準にレースの状況も見極めて、ペース配分を調整する。

 一方、短距離走の勝ち負けに駆け引きはあまり関係ない。むしろレースの瞬間に自分が持つ能力を最大限発揮することが重要となる。自分で決めたペース配分はよほどのことがない限り変更されることはないだろう。

 会社での出世競争は明らかに長距離走型に近い。50代である程度完結すると仮定すれば、30年にもわたる長期レースとなる。しかもその間に会社内部の状況は確実に変化することになり、それは自分でコントロールすることができない。

ツマラナイくらいの人間の方がよい
 つまり出世競争のような長距離レースでは、自分の調子がよい時に勝負がかけられるかどうかまったく保証の限りではなく、調子が最悪の時に勝負を求められたりする。

 そうなってくると、自分の都合がよい時に、とてつもなく高いパフォーマンスを上げることができても、あまり意味をなさない。むしろどんな時でも一定レベル以上の成果を継続して出すことの方がずっと重要になってくる。

 出世しやすいタイプの人は、仕事をあまりえり好みしない。どんな仕事を与えられても、常に全力で取り組み、それなりの成果を上げ続ける。
 しかも全力投球といっても、力を出しすぎてダウンするようなことはしない。ペース配分は忘れず、自己をコントロールしている。

 このタイプの人は、月曜日には調子が出なかったり、金曜日の午後にはうわの空になったりしない。
 もちろん人間なので気持ちにムラがあるのは当たり前なのだが、それを上手にコントロールしているのだ。そしてここが勝負時ということになったら、それこそ石にかじりついても努力する。

 常に淡々とベストを尽くし、気持ちや行動にムラがないというのは、端から見れば何ともツマラナイ人間にも見える。

 だが現実問題としてこのような人は出世に強いのだ。完全にマネできなくても、その行動パターンにできるだけ近づけるよう努力する価値はある。

【参考記事】
出世できる人は大変そうに仕事をしない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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