なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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社内の評判と社外の評判

 

 以前の日本では転職やヘッドハンティングとは無縁の会社が多かったが、最近では転職は当たり前になり、一部ではヘッドハンティングなども行われるようになってきた。転職する機会がない会社では社外の評判はほとんど出世に影響しなかったが、転職やヘッドハンティングが一般化してくると、社外の評判というものも重要になってくる。

内向きな会社では社外の評判はほとんど関係ない
 もしひとつの会社でだけ出世しようと思っているのであれば、極端な話、社外の評判は無視してよい。内向きの組織の場合には、たとえ大切な顧客とのミーティングをすっぽかしたとしても、社内の用事を優先した方が出世には圧倒的に有利である。

 このような会社の社員の場合、会社内部での評判と社外(取引先や関係企業など)での評判が一致しないケースがよく見受けられる。
 顧客からは非常に評価の高い社員が、社内では低い評価しか得られていない。逆に、社内の評価が極めて高い人なのに、外部からの印象は薄いということもある。

 内向きの会社は業績中心主義ではないところが多く、外との関係を軽視する傾向にますます拍車がかかることになる。いい悪いは別にして、そのような組織で出世しようと思ったら、徹底的に内部の論理に忠実になることが重要だ。社外の評判を勝ち取ってもほとんど意味はない。

 だが外部に対してオープンな雰囲気の会社は、その反対のカルチャーとなっていることが多い。業績が最優先されるので、顧客との関係が重視される。結果的に外部からの評価は非常に重要な指標となる。

外部の評価で重要なのは、表裏がないこと
 このような社風の会社は転職に対しても前向きである。転職者を多く受け入れる一方、自社の社員が他社に転職することもあまり問題視しない。

 こういったカルチャーの場合には、外部からの評判は出世にとって重要なカギとなる。内部で昇進するにせよ、転職するにせよ、コミュニティ全体で自分の評価がどうなっているのかについて、常に気を配ることが重要である。

 ヘッドハンティングなどで社員を採用する場合には、たいがい人事コンサルタントが周囲の評価を確認する作業を実施する。
 特に外資系の場合はそうなのだが、周囲の評価は絶対的な採用基準ではなく、その人の人物像を特定するために使われる。

 たとえば、実直でマジメなタイプだという情報は、それ自体について、いい悪いを議論するのではなく、その人は実直でまじめな人物であるということを確認することに意味があるのだ。
 それをプラスと捉えるか、マイナスと捉えるかは、最終的には採用側のスタンスにかかっている。

 このような調査で重要なのは、評価の内容がバラバラにならないことである。どこでヒアリングしても同じ印象であれば、その人の人物像は確実である。だが人によって話す内容が違っている場合には、その人物像が特定できないため、選考対象から外れてしまうこともある。

 社内の論理が優先する会社では、人によって態度をあからさまに変えることにマイナスの影響はあまりない(むしろ日本の会社では上の人にはこびへつらい、下には横柄に出た方が有利ですらある)。だが、社外の評価を考えるのであれば、人によって極端に態度を変えることは避けた方が賢明だ。

【参考記事】
見積もりベタは出世で大きく損をする
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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