なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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上に行けば行くほどケツの穴は小さいと思え

 

 会社のトップともなれば、人物も大きくて包容力があると思いたいところだが、現実にはそうではない。むしろ逆であることの方が多い。

 「「読書家は出世できない」という話に潜む真実とは?」では、哲学や徳といった教養を備えた人がトップに立つのではなく、極悪非道の限りを尽くしてトップに立った人が自分の権威を高めるために教養を持ち出すものであるという話を書いた。今回もそれに近い話である。

社長はラッキーっすよね!

社長ラッキーでしたねという爆弾発言
 超有名な日本の巨大企業のトップが、日本を代表するビジネス雑誌への寄稿で、ある若い社員を引き合いに出し、最近は企業に緊張感が足りなくなっているという趣旨のことを述べていた。

 最近の企業に緊張感が足りないのかどうかはともかくとして、その若い社員は社長にここまで言われるとは何をしたのだろうか?
 実はその社員は、社長と若い社員の懇談の場において「社長は急成長する時期に社長に就任できてラッキーでしたね」と言ったのだそうだ。

 ペーペーの社員が社長を捕まえて「ラッキーでしたね!」はないと思うが、急成長する時期に社長に就任して、業績がピークの時に退任したのは事実である。
 経営者ともなると、ただ仕事ができるだけではつとまらない。時には運も味方に付けないとまっとうできない厳しい仕事でもある。「ラッキーでしたね」という若い社員の発言はある意味で正しい(もちろん口調がそうではなかったのだろうが)。

上に行けば行くほど根に持つタイプが増えてくる
 ここで取り上げたいのは、その発言の内容ではない。発言を受けた社長の振る舞いである。

 社長はこの発言をかなり根に持ったようで、その場で社員を叱責しただけでなく、大部数を誇る日本を代表するビジネス雑誌で、わざわざその社員を引き合いに出して暴露したのである。

 2万人を超えるグループ従業員を抱える超巨大企業のトップが、若い一社員の発言を取り上げ、有名雑誌でわざわざ暴露するだろうか?

 多少不謹慎な表現だが、2万人の従業員を抱える企業のトップともなれば、ペーペーの社員など将棋のコマにもならないのような存在なはずだ。だがこの社長はコマにもならない社員を捕まえ、雑誌にまで引っ張り出している。

 なんとケツの穴が小さい社長だと思った読者の方も多いだろうが、現実はこうなのである。上にいけばいくほどケツの穴は小さくなるのだ。

 若いときはあまり考えなくてもよいが、ある程度出世して地位が上がってくると、人は基本的に猜疑心が強くなってくる。これを見誤ると大変なことになる。

サラリーマン社長ならその傾向はさらに顕著に
 この傾向はサラリーマン社長に顕著である。

 会社の株を大量に保有するオーナー社長は、ワガママでワンマンな人が多い。だが、会社の支配権は株式の議決権によって完全に担保されている。
 自分が株を売らない限りは、会社の支配権を失うことはないので、周囲に対して猜疑心を持つ必要はないのだ。自分の意に沿わない役員など、株主総会でクビにしてしまえばそれまでだ。

 もちろんこれはこれで問題なのだが、ある意味でオーナー企業の場合、話はスッキリしている。

 だがサラリーマン社長の場合には議決権という担保はない。社長のイスだけが唯一のよりどころだ。
 社長のポストは役員会で解任動議を出されてしまうと一瞬にして失ってしまう。

 またサラリーマン社長は株という資産を持っておらず、社長の給料だけが収入源である(給料の額が多いだけで一般社員と基本的な立場は変わらない)。このような経済的な事情もあいまって、自分を追い落とすヤツがいないか常に神経質になっているのだ。

 会社で出世するというのは、周りにはそういう人間ばかりになってくるということを意味している。そのような社会ではちょっとした疑いや気に障る言動が命取りになる。出世したいという人はよくよく理解しておいた方がよい。

【参考記事】
読書家は出世できないという話に潜む真実とは?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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