なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人はいくつもの理由を持っている

 

 上司の説得が上手い人と下手な人がいる。当然のことながら上司の説得が上手い人は出世しやすい。もっとも出世しやすい人は上司から好かれていて、説得が上手いというよりも、その人の意見が通りやすいという側面もある。鶏とタマゴではあるのだが、上司の説得が上手であることが好かれる要因でもあるわけだから、同じことである。

人によってプランに賛成する理由は様々
 あるプランにゴーサインを出すにあたっての理由は、本当はひとつしかないのかもしれない。だがそのプランを見た人の数だけゴーサインを出す理由が存在する。逆にいうと、プランを見た人の数だけ、その理由をあらかじめ用意しておく必要があるのだ。

 プランを見た上司がそれにゴーサインを出すか出さないかの基準は上司によって様々だ。
 大きな売り上げや利益が見込めるという将来の可能性を重視する人もいれば、失敗する確率が少ないという後ろ向きな理由を重視する人もいる(日本の会社にはかなり多い)。
 またプランの説明が理路整然としているのかという形を重視する人もいれば、周囲の人がそれをどう考えているのかを極端に意識する人もいる(このパターンも日本の会社には多い)。

 自分の中でしっかりと理屈が組み立てられていることは重要なことではあるが、それを上司に納得させるという観点では、まったく不十分なのだ。スムーズにプランを通すためには、自分ではなく上司がどのような思考回路でプランを理解するのかという視点の方がはるかに重要である。

 日本の会社では一人の上司の意向で物事が決定することは少ない。さらに上の上司や他の部署の上司はまた別の考えを持っているかもしれない。それぞれの上司にあった理由というものが必要になってくるのだ。

うまくいくのか?他の人は何て言っているのか?という二大懸念
 上記のパターンの中でも多いのが、できるだけ失敗が少ないという基準と、周囲の人も賛成しているという基準である。
 何か新しいプランの話が持ち上がった時、多くの管理職が口にする言葉は以下の二つだ。ひとつは「本当にうまくいくのか?」もうひとつは「他の人は何て言っている?」だ。この課題をクリアしないと新しいプランを通すことはまず無理である。

 前者に対しては、徹底的にうまくいっている事例を集めて説得するのが定石である。
 まったく同じケースはないことが多いができるだけ似た事例を集めて説得材料とする。

 ネガティブな人は、比較対象となる会社の規模や社風が違っただけで「ウチの会社とは違う」と言いだすので、そのあたりにも注意を払っておく必要がある。

 後者に対しては、当たり前だが「根回し」が重要である。周囲のキーパーソンの了承をあらかじめ取り付けておけば話はスムーズに進みやすい。

 また周囲への根回しは「オレは聞いていないぞ」というトラブルを防止する役割も果たす。オレは聞いていないぞ、というのは聞いていないと主張しているのではなく、オレをないがしろにしていると怒っているサインである。
 内容のことを言っているわけではないことがほとんどだ。これを言いだすタイプの人は事前に分かっているはずなので、根回しは事前に、十分にしておく必要がある。

 この二つのパターンへの対処法を準備しておくだけで、日本の会社での話の進め方はだいぶスムーズになるのだ。

【参考記事】
なぜ整理整頓すると出世できるのか?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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