なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

出世したければ後輩の面倒を見ろ!

 

 チームには後輩の面倒見がいい人と、そうでない人がいる。後輩といっても部下でなければ育成する義務はないと考える人もいる。だが出世を考えるのであれば、後輩の面倒は積極的に見た方がよい。

若手の育成は上司にとって結構な負担
 後輩の面倒は見た方がいいという理由は二つある。ひとつは上司の負担を軽くすることができるということ。もう一つは将来に向けてのグループ作りだ。

 以前の会社は、仕事の仕方やノウハウは上司や先輩から盗むものという考えが強かった。このため、若手の育成も基本的に本人の成長に期待するというやり方がとられていた。
 だが最近では、若手の育成や教育も上司の重要な評価項目のひとつになってきている。若手の育成がうまくできていない上司は出世しにくくなっているのだ。

 上司にとって若手の育成は実はメンドーで頭の痛い問題である。中には若手の育成が大好きというタイプもいるが、多くの上司が負担に感じているのも事実なのだ。

 そうなってくると、チームの中で後輩の面倒をよくみる社員は上司にとって非常にありがたい存在になってくる。そして、上司が若手の状況を把握する時には、その社員に必ず話を聞くことになる。結果的に若手の件に限らず、上司と多方面の話題で情報交換をする時間が増えてくるのだ。

 若手の育成に関する話題を上司と交わしていると、自然と部長の意向や役員の方針など、さまざまな情報が入ってくるだろう。貴重な情報を労せずして得ることができるのだ。

後輩のネットワークが社内の人脈形成に効果を発揮する
 また、近い将来、自分が上司になった時には、面倒を見た後輩が非常に役に立ってくる。もちろん面倒を見た後輩が同じチームの部下になる保証はない。というよりもむしろ、他のチームに分散している方がよいのだ。
 上司と部下という直接的な関係はないにせよ、自分を中心に緩いグループを形成することができるからだ。

 これは情報収集という意味でも、社内での影響力という意味でも、使いようによっては非常に大きな力になるのだ。

 金融機関に勤めるT氏は、自分が主任クラスだった時の後輩を中心に社内でグループを形成している。T氏が課長に昇進した後も、それぞれが所属する部署はバラバラだが、半年に1回くらいは定期的に飲み会を開いている。

 この緩いグループは社内でも知られており、このことでTさんは別の部の課長や部長などから話しかけらることが多いという。「うちの課に来たE君は君の弟子らしいね。彼はどんなタイプなのかな?」「彼はちょっと繊細ですが、基本的にはデキるヤツです」といった具合である。

 こうしたちょっとした話題が、社内の人脈作りに大いに役立っているという。また、人事異動の際には、内々に相談されることもあるらしい。結局、出世や人事は、人との関係性によって決まる。人間関係がすべてなのだ。

 ただし気をつけなければならないのは、同じタイプだけでグループを形成しないようにすることである。同類ばかりを束ねていると、単に後輩とツルんでいる人物にしか見えないので要注意だ。
 異なるタイプの後輩をうまくミックスして束ねることが重要だ。

【参考記事】
仕事は押し付けるか捨てるしかない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

  関連記事

houkoku
出世のためには「マメに報告」を欠かすな!

 組織で仕事をしている以上、上司への報告は避けて通ることができない。しかも上司の …

wakariyasui5556
出世できる人の話し方には共通項がある

 出世できる人の話し方には一定の共通項がある。逆に言えば、これを真似すれば、あた …

konosuke
松下幸之助や本田宗一郎は参考にならない

 ビジネスマンの中で尊敬する人物として松下幸之助や本田宗一郎の名前をあげる人は少 …

shatiku
社畜にならないと出世できないのか?

 世の中には社畜という言葉がある。企業に飼いならされ、自らの意思を放棄した奴隷状 …

kyuka45ty78
長い休暇は出世に響くか

 企業の中には、制度としては比較的長めの休みを取れる仕組みを設けているところも多 …

a0002_004908
評価されにくい仕事をアサインされたらどうするか?

 会社の中には、周囲から見えにくい、評価されにくい仕事というものがある。このよう …

shachokibou445
社長になりたいという新入社員は過去最低

 産業能率大学の調査によると、この春就職した新入社員に対するアンケート調査では、 …

sjob
アップルのジョブズ氏に学んではいけない

 アップルのカリスマ経営者であったスティーブ・ジョブズ氏が亡くなってから1年が経 …

PHM11_0560
リストラの対象になりやすい人、なりにくい人

 日本の会社に元気がなくなってきていることから、将来のキャリアに不安を持つ人は多 …

ET057_Lq
チームワークを主導できることは出世の早道

 日本企業は集団での業務を得意としているが、欧米企業は個人プレーで成果主義。世間 …