なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世したければ自分の仕事という感覚は持つな

 

 職場ではそれぞれが担当の仕事を割り振られる。それは自然と自分の仕事ということになるのだが、出世を考えるのであれば、あまり自分の仕事という感覚は持たない方がよい。仕事はチームの中にあり、自分が今やっている仕事はたまたま自分の手にあるだけに過ぎないからである。

上司にとってはチームの仕事全部が自分の仕事
 「それ僕の仕事じゃありません。Aさんの仕事じゃないですか」。仕事を上司からムチャ振りされた部下が、職場でよく口にするセリフである。
 確かに自分が指示された仕事だけでも手一杯なのに、本来なら別の人のものだった仕事まで回ってきたら、誰でもイラっとくるかもしれない。だが出世を考えるなら、その考えは改めなければならない。

 これは自分の仕事、これはAさんの仕事、というように、自分の仕事と人の仕事を分けて考えているのは部下だけである。
 上司にとっては全部自分の仕事であり、状況に応じて部下に仕事を割り振っているにすぎない。結果として頼みやすい人にどんどん仕事を割り振ることになる。

 もちろん本来上司はそうであってはいけない。部下の状況を的確に把握し、もっとも最適なように仕事を配分するのが上司の責務だからだ。とはいうものの、上司が皆、すぐれた人物とは限らない。もっとも依頼しやすい人に集中することが多くなってしまう。

 だが上司の仕事の割り振りがうまくいっていない時こそ、上司にとって有難い部下になるチャンスである。そのためには、まず自分の仕事という概念を捨てることが重要だ。何だかんだ言って、上司からの推薦は出世において大きく影響することを忘れてはならない。

上司の仕事の進捗を手助けするのが部下の仕事
 上司の望んでいることを満たすためには、まずチーム全体の仕事の状況を把握することである。上司にとってはチーム全体の仕事が自分の仕事だからである。

 チーム全体としてはいくつの案件が走っていて、どの案件の重要性が高いのか、どの案件の締切が早いのかも把握しておく。そうすると、なぜ上司は急に新しい仕事を割り振ってきたのかも分かるようになる。

 割り振られた仕事が重なるとイライラすることになるが、それは仕事の優先順位など詳細な情報がよく把握できていないからという面も大きい。

 上司の目線を持つことができれば、どの仕事の優先順位を上げなければならないのかも、おのずと分かるようになる。少なくとも、押しつけられた仕事をただこなしているよりはずっとマシだ。

 この感覚に慣れてくると、上司から仕事を振られた時には、「この仕事は先ほどの件よりも優先した方がよいですよね」などと付け加えることができるようになる。また同じ部署の別な人(例えばBさん)に割り振られた仕事に関係しているのであれば、「今日中に完成できるようにBさんと調整しておきます」などと言うこともできるはずだ。

 他人の仕事も含めた交通整理ができるようになってくると、上司はより重要な仕事を任せやすくなる。部下の仕事はあてがわれた作業をこなすのではなく、上司の仕事の進捗を手助けすることと考えるべきだ。仕事は忙しくなるだろうが、少なくとも上司からの評価は上がるはずである。

【参考記事】
敵を3人作ったら終わり
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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