なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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世代間でコミュニケーションギャップがあることは出世のチャンスだ

 

 最近、スマホ世代の若者とバブル世代上司で、うまくコミュニケーションが取れないというケースが増えてきているという。若い世代と上の世代でギャップがあるのはいつの時代も同じことなのだが、現在の若手社員と管理職世代の隔絶は以前には見られないくらい大きいという。

若手と管理職との間にある非連続的な変化
 食品会社の課長であるOさんは典型的なバブル世代上司である。ある時新人のGさんに「この書類ちょっと見ておいてくれ」と仕事を依頼した。数時間後「訂正したところを教えて」と言ったところ、Gさんはポカンとした顔をしている。「書類直しておけっていったろ!」というとGさんは「書類を見ろとしか言われてません」と返したのだそうだ。

 このGさんのケースはかなり極端なのかもしれないが、今の若手と管理職の感覚にはそのくらい大きな隔たりがあるのだ。
 ではなぜそうなってしまっているのだろうか?少し大きな話をすると、今の時代のコミュニケーションギャップが激しいのは日本経済のマクロ的な環境が変わったからである。

 戦後から1980年代までは一貫して経済が成長しており、豊かさの違いはあるものの、どの世代でも基本的な社会構造が同じであった。つまり今60歳の年寄りも40代の中間管理職も基本的には似たような生活環境で育ってきたのである。だが1990年以降のマイナス成長とグローバル化の進展は、それ以前の時代との非連続的な変化をもたらしている。

 経済の規模が大きくなっても変化はそれほどではないが、基本的枠組みそのものが変化すると、社会に与える影響は極めて大きくなることが知られている。若手社員とバブル上司の断絶は、まさにこの非連続的変化が大きく影響しているのである。

 だがこのような世代間ギャップが存在していることは、出世を狙う人にとっては大きなチャンスである。まず管理職の側の立場で考えてみよう。

世代間ギャップの解消は実はグローバル経営対応でもある
 上記のGさんのケースでは、仕事のやり方を噛んで含めるように具体的に指示していれば回避できたトラブルである。
 かつての日本社会では「あうんの呼吸で察しろ」という無言の圧力があり、あいまいにしか指示を出さない上司でもなんとかメンツを保てるようになっていた。だが最近の若手社員には「あうんの呼吸」は通用しない。明確に、かつ具体的に指示を出すことは意外と難しく、ここで管理職としての実力差が見えやすくなっているのだ。

 わかりやすく具体的に指示を出す能力は、実は会社や仕事がグローバル化した時にも多いに役に立つ。
 グローバル化するときの問題点は英語だと思っている人が多いが実は違う。英語など死ぬ気になればなんとか覚えられる。本当に深刻な問題は、文化も風習も異なる相手には「あうんの呼吸」が一切通じないという点なのだ。
 目的と手順を明確に示せない人はグローバル社会では確実に落ちこぼれとなる。

 欧米人がグローバル社会で強いのは、豊富な植民地支配の経験から、文化が異なる人間に対して、明確にそして噛んで含めるように指示することに慣れているからである。
 アメリカには、英語がまったく話せない人や、80円の買い物に100円を出しておつりが20円と計算できない人などゴマンといる。その中で業務を遂行することによって得られたノウハウはそのまま海外展開に応用できるのだ。

 これは若手にとっても同じことだ。上司が全員、分かりやすい指示ができるわけではない。多くは「あうんの呼吸」を前提にした指示しか出せない人なのだ。ここで上司が何を求めているのかきちんと分析ができる人は、上司と本心から仲良くはなれないだろうが、少なくとも仕事をスムーズに進めることができるようになる。
 このような部下は、上司にとっては本当にありがたい存在だ。これでライバルよりも一歩も二歩も先に出ることが可能となる。同期が上司のコミュニケーションでグチを言っていたら、それは出世のチャンスと考えるべきだ。

【参考記事】
聞かれるまで意見は言うな
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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