なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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自分で考えて解決する習慣をつけろ

 

 日本の職場では周囲との強調が第一である。自分で判断することはむしろ危険ですらある。常に周囲がどのようなスタンスなのかに注意を払い、それに合わせて行動しなけれなならない。
 だがそれは、すべて人に頼ればよいということを意味しているわけではない。いちいち周囲に聞いてばかりいると「使えないヤツ」というレッテルを貼られてしまう。自分で考えて解決する習慣をできるだけ早くつけておくことが望ましい。

質問する際には必ず仮説を立てろ
 自分で考えて解決することができない人のほとんどは、人に仕事の進め方などを質問する時に、仮説を立てて検証するという作業を行っていない。人に仕事について質問す時には、どんな簡単なことであっても、まず仮説を立て、帰ってきた答えと突合せ、仮説と答えが違った場合には、なぜ違ったのかを検証するという作業を行うことが大事だ。

 単なるコピーの仕事でもあってもそれは同じである。部数を漫然と聞くのではなく「これは全体会議の資料だから全員分だな」とか「上司はいつも必要部数プラス3部にしているので23部だな」などと仮説を立てるのである。仮説と違った場合には、なぜ間違ったのかを考え、次の機会に生かすのである。

 毎日の仕事の中で、このように考えるクセをつけている人とつけてない人では、仕事に関する基本的な理解力に大きな差が出てくる。
 仕事の内容が単純なうちはあまりその違いははっきりしてこないが、仕事の内容が高度化してくると基礎的な理解力の違いが、総合的な理解力の差となって表れてくるのだ。

日々のちょっとした努力の有無がとんでもない違いに
 会社ではしばしばこのような人を見かける。質問をせず勝手に理解したつもりになって仕事を進めてしまい、上司から「分からないことはちゃんと質問するように」と注意される。だが今度はどうでもよい細かいことまで何度も何度も上司に聞きに行ってしまい、最後には上司が「細かいことまでいちいち聞きに来るな!」と怒ってしまうというパターンだ。

 だが本人は「勝手に進めると質問しろと言われ、質問すると今度はいちいち聞くなと注意される」と困惑している。場合によっては理不尽だとすら思っている。

 このような事態に陥ってしまう人は、仕事の基本的な部分を即座に理解するクセをつけてこなかった可能性が高い。よほど部下の扱いが上手な上司でなければ、上司からの指示はアバウトに降ってくることがほとんどである。

 普通は両方にとって共通に理解している事項とそうでない事項を自然と区分けし、共通の理解事項についてはわざわざ質問をせず、共通でないことのみを質問するというルールで物事が進む。

 だが仕事の進め方に関する基本事項が理解できていないと、何か共通理解で何がそうでないものなのか、何が重要で何が重要でないのかを区別することができない。結果として細かい質問を連発することになってしまうのだ。

 このような違いを峻別するための能力は、教科書を読んで身に付くようなものではない。毎日の仕事の積み重ねの中から蓄積していくしかないのである。

 人に質問する際には、必ず仮説を立てるように心がけるべきだ。そして答えが仮説と違うことが多いようなら、その内容を書き出しておくとよい。20個くらい事例がたまってくると、自分の判断の何が問題なのかクリアになってくるだろう。これをコツコツ積み重ねる気力がれば、成果は確実についてくる。

【参考記事】
なぜ整理整頓すると出世できるのか?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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