なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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そこまでするか?という出世学

 

 世の中には、そこまでするか?ということをやって何とか出世しようとする人もいる。この手の裏技的な方法は吉と出るか凶と出るか分からないので、あまりオススメできるものではないが、出世というものを考える上で参考にする価値はある。

先輩社員を家まで送り迎え
 電話回線やオフィス機器の販売会社に勤めるYさんは、先輩社員Tさんの送り迎えを欠かさない。
 Yさんは朝早く起きて家を出ると会社には向かわず、Tさんのアパートに向かう。アパートの近くでTさんが出勤してくるの待って、アパートから出てくると元気よく「おはようございます!」と挨拶し、Tさんのカバンを持って一緒に出勤するのである。

 「???」という人も多いだろう。考えようによってはかなりキモい話で「お互いあっち系なの?」と噂が立ちそうな話である。

 だがそれを恥ずかしげもなく実行しているYさんはともかく、Tさんもまんざらでもなさそうだ。

 仕事が終わるとTさんはYさんをよく飲みに連れて行ってくれるので、最後は一緒にサウナに行き、YさんはTさんの背中を流す。

 YさんがそこまでTさんにつくすのは、Tさんが完璧な出世頭だからだ。Tさんの営業成績は抜群で、しかも営業本部長にいたく気に入られている。このまま行けばTさんが出世することはほぼ確実である。

 Yさんの営業成績もまずまずだが、会社における上のポストの数はごくわずかだ。しかもそのポストは一部の出世した社員の意向でほとんどが決まっている。自分の営業成績で生き残るよりも、大出世する人について行って、その分け前をもらった方が有利とYさんは考えている。それで現在の出世頭であるTさんに目をつけたというわけである。

 確かにYさんの考えはかなり正しい。会社で地位が上になればなるほど、イスの数は激減してくる。しかも、上に行けば行くほど人事は恣意的になりやすい。

エッ!トイレまで付いて行くの?

トイレで用を足す手伝いまで!
 大出世したキーマンから見れば、自分の足を引っ張るライバルから身を守るために、できるだけ派閥を作っておきたいと思うようになる。

 主要なポストに自分の息のかかった人間を据えておけば安全である。若いときはそうでもないのだが、役職が上がってくると皆派閥を作るようになるのはそのためなのだ。

 不動産会社に勤めるOさんは、もっとスゴい。Oさんはもともと不動産会社にいたわけではないのだが、現在の会社の専務と知り合い、それがきっかけでその不動産会社に転職することになった。部署は経営管理部門で、いわば経営陣の手足となる部隊だ。

 その会社の専務はとにかくワンマンタイプで知られているのだが、Oさんは転職組ということもあり、とにかく専務に対する尽くし方がハンパない。

 あるとき専務と会社のトイレで出くわしたOさんは、なんと専務のズボンを後ろから下ろしてあげ、用を足す手助けまでしたというのである。その後、手洗いの水を出し、トイレのドアを開けた。
 本当にそこまでしたかは定かではないが、Oさんがそれに近いことを毎日のようにしてるのは確かだ。

尽くされる側の不思議な心理
 Yさんもそうだが、ここまでの尽くし方だと逆効果にはならないのだろうか?

 もちろん、相手がそういう態度をまったく望まない人であれば完全に逆効果だ。だがこのようなことをやられる側の心理はもう少し複雑である。

私って重いオンナ!

 人間とは単純なもので「そこまでやるか!」というようなことをやられると、本心ではそこまでしてほしくないと思っていても、案外嬉しいものなのである。

 それにもうひとつの感情もわきあがってくる。ここまでしているのに、素っ気無い態度を取ったら相手は逆ギレするのではないかという不安だ。
 これは鬼気迫る勢いで尽くしまくる女性と付き合っている男性の心理に近いかもしれない。

 尽くす相手に喜んだ顔をしていれば、相手は自分に対してさらに忠誠を尽くしてくれる。会社の中での自分の立場を強固にするためには、自分に忠誠を尽くす部下はぜひ欲しい。逆ギレされても嫌だ。
 これらを総合的に考えると、このような尽くし方を受け入れるという結果に落ち着く。

 あまりオススメはできないが、これも出世のためのひとつの方法であることは間違いない。

【関連サイト】*
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