なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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必殺ジジ殺しは出世の切り札になるのか?

 

 実業家や起業家の世界には「必殺ジジ殺し」という言葉がある。若い起業家で大成功できる人には、業界の重鎮と呼ばれるような大物の経済人から可愛がられる能力があるという意味だ。
 確かに著名な起業家の多くは、年配の財界人の後ろ盾を得て会社を大きくしていることが多い。ソフトバンクの孫社長も楽天の三木谷社長も、皆ジジ殺しが得意な人たちである。ホリエモンが失敗したのはジジ殺しが下手だったからとも言うことができる。

社長の賞味期限が短いと気に入られても意味がない
 ではこのようなジジ殺しの能力はサラリーマンの出世においても必要なものなのだろうか?それはイエスでもありノーでもある。
 もし会社のトップが創業社長のようなオーナー企業の場合には、ジジ殺しの能力は有効に作用するかもしれないが、普通のサラリーマン経営者の会社ではそれほどではないかもしれない。

 その理由は、サラリーマン系の会社では特定の人が長い期間社長の椅子に座り続ける可能性が少ないからである。
 トップが何らかのきかっけで若手の社員を気に入ったとしても、その社長がその後10年も20年も社長でい続けるわけではない。5年後には別の人が社長になってしまう可能性が高く、せっかく気に入られても、またゼロベースに逆戻りしてしまうのだ。

 さらに悪いケースでは、前の社長の色が付いた人物とみなされて、左遷の対象なったりもする。
 このため、サラリーマン経営者の会社においては、あまり若いうちはヘタに経営幹部とは知り合いにならない方がよかったりするのだ。
 だがオーナー系企業の場合には、会社を継いだ社長は何十年も社長のままだったりする。うまく気に入られれば、トントン拍子で出世することができるかもしれない。

普通の会社では少し上の世代の評価が重要
 サラリーマン系の会社では自分より10歳くらい上の社員が昇進などでもっとも影響力を持つ可能性が高い。主任クラスになったくらいのところで、課長になっている年代の人物である。この人たちの評価が人事では大きな影響力を持つ。
 もう少し出世してくるとさらに状況は顕著になる。課長への昇進、部長への昇進などは常にその世代の人たちからの推薦で決まってくるからだ。サラリーマン系の会社であれば、少し年上の社員に広いネットワークがある方が有利になる可能性が高い。

 もちろんあらゆる世代の人から好かれるのが一番いいわけだが、世の中はそううまくは出来ていない。

 いわゆるジジ殺しが上手な人は、年配の社員からは非常に可愛がられるが、ちょっと上の世代からは疎まれたりすることが多いといわれる。それは年配の人が気に入る要素が、少し上の世代の人には嫌な要素になるからだ。

 ジジ殺しが上手な人は、どこかで少し生意気な部分を持ち合わせていることが多い。会社のオーナー社長ともなると回りはご機嫌取りのイエスマンばかりで、大胆なことを言う人がいなくなる。オーナー社長は意外と孤独な生活をしているのである。そこに少々生意気だが、才気溢れた若者がやってくる。優秀なトップであればあるほど、案外コロっといってしまうのだ。

 だがこういったキャラクターは独裁者のオーナー社長にはアピールするが、10年上の中間管理職にとっては目障りな存在である。年配の社長に好まれるタイプと中間管理職の上司に好まれるタイプは異なっていることが多く、両方を兼ねることは難しい。

 結局ジジ殺しが上手な人は、実業家のような形で出世していくことになるのである。会社の中で出世しようと思うのであれば、ジジ殺しはほどほどでよい。

【参考記事】
会社から出ても出世する人
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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