なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世したいなら結果よりも言葉の言い回しに気を使え!

 

 日本のサラリーマン社会を生き抜くために忘れてはならないことは、結果ではなくプロセスであるという事実だ。結果が同じであっても、その結果を相手に提示する言い方によって評価は大きく異なってくるのだ。
 さらに言うと、どんなに無責任で非誠実的な行為を行っても、言い方が丁寧で思いやりを持っていることをうまく表現できれば、すべてチャラにすることすら可能となる。まさに悪魔の手法だが、日本ではこれを実行して出世している人が多いというのも事実なのだ。

断れたことを相手がなかなか理解できないような断り方がある
 銀行にはいろいろな融資の依頼が舞い込んでくる。銀行もビジネスなのだから、儲かると思えば融資し、儲からないと思えば融資をしないだけである。
 だが日本の銀行にいろいろなしがらみがあり、それによって有利なビジネスを行っている面も強い。このため、いろいろと面倒な案件も持ち込まれることになり、それをいかに断るのかは融資担当者、ひいては支店長の力量とされてきた。

 その銀行で最高の腕も持つ支店長は、融資を申し込みにきた相手が、支店長との話に満足して家に帰り、玄関に入ってようやく自分が融資を断られたことに気付くほど、断り方が上手いといわれている。

 確かにこれは一種の伝説なのだろうが、実際に少なくない数の日本人が、丁寧な言い方をされると、それで満足してしまって理不尽な結果でも受け入れてしまうのだ。

 このような特性は人を支配する側にとってこれほど都合のよいことはない。これは日本社会において建前が重要なことと密接に関係しており、出世においても重要な役割を果たしている。
 逆に言うと、理不尽な要求はこのような形で押し付けられるということを意味しており、まだ役職が下の立場の人は十分に注意しなければならない。

共感と論理のスリ替えを多用せよ
 この手の論法はたいがい「共感」と「論理のスリ替え」で構成されている。相手の要望はまったく受け入れる気がないのに、相手の立場や境遇には深い「共感」を示すのである。これによって相手は自分が理解されていると勘違いする。

 これを悪用しようという人は、とにかくまず相手の言うことに対してとことん共感することが大事である。決して急がず、ゆっくりと頷きながら話を聞くのである。これだけでも相手の満足度はかなり上昇する。

 次に出てくるのが論理のスリ替えである。銀行の支店長の会話を例にあげれば「融資をして欲しい」という依頼者の発言に対して「お互いを理解しあってより深い協力関係を作っていきたい」など、本題とは関係ない論理を持ち出すのである。

 共感と論理のスリ替えを繰り返していくことで、本論に入ることなく話題を終了させることができるのだ。「どうせ拒否しているのだから同じだろ!」などと思ってはならない。

 不思議なことにこのような手順を踏むと、相手が納得する確率は上がるのである。少なくとも納得できないと反論してくる確率は下げることが可能なのだ。もし相手が後日考えて直して再交渉してきたとしても、やり方は同じである。延々と同じ作業を繰り返すと、やがて相手は諦めるのだ。

 しらじらしい共感や論理のスリ替えを繰り返す人に対しては、いい印象を持てないかもしれない。だがそれを駆使する人は効果があるから実践しているのであり、多くの人がそれを受け入れている証拠なのだ。ただし中途半端はよくない。この方法を使うなら徹底的にやらなければ意味がない。およそ人間的な感情をゼロにするくらいでなければ効果は半減してしまうのだ。

【参考記事】
怒鳴る上司への対処方法
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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