なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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リストラされた時の対処方法

 

 終身雇用の制度が崩壊した今、どんなに優良な企業に勤めていても、会社をリストラされる可能性はゼロではない。悪いケースばかり心配していても意味がないが、場合によってはリストラの対象となるかもしれないという覚悟は持っていて損はない。いざそうなってしまった時に、精神的な準備が出来ている人とそうでないない人とでは、その後の展開が大きく変わってくるからだ。

平時を基準にした精神力はアテにならない
 ほとんどのサラリーマンはいわゆる修羅場というものを経験したことがない。起業家であれば、少なくとも何回かは想像を絶する修羅場を経験しており、彼等にとってはクビになることなどママゴトのレベルかもしれない。だが普通のサラリーマンにとってはそういうわけにはいかない。会社をクビになることは相当にショッキングな出来事といえる。

 ここで重要なことは、人間は経験したことがない事態について非常に弱いという事実だ。多くの人にとって会社をクビになることは未体験であり、その時にどのような精神状態になるのか実は予測が難しいのである。
 実際、クビを宣告された人の一定割合はしばらくの間、事態がうまく把握できず、錯乱してしまうという。

 ここでオレは大丈夫と思ってはいけない。もっともよくないのは、平時の状態を基準に自分はメンタル面で強いと思い込むことである。そのような人は、いざ非常事態に放り込まれると、想像していなかった状況に自分をうまくコントロールできなくなり、思っても見ない行動をとってしまう可能性がある。

 スポーツで精神を鍛えたなどという体験はあまりアテにならない。いわゆる体育会系と呼ばれる人が、非常事態を前に茫然自失となったケースなどいくらでもある。非常時に本当に強い人なのかどうかは実際にその場になってみなければ分からないのである。

望まない事態を受け入れるプロセス
 では会社をリストラされた時に、冷静にその事態を受け止め、前向きに事態に対処するためにはどのような準備をすればよいだろうか?

 非常事に強い精神力を発揮できるのかはなってみないと分からないといったが、事前に知識があれば、その時の影響を最小限にとどめておくことができる。やはり知識は最大の武器なのだ。

 人間は望まない事態に直面した時には、①否認、②怒り、③取引、④抑うつ ⑤受容というプロセスを辿ることが多い。これは死を宣告された人のモデルとして知られているものであるが、リストラなどにも応用が可能だ。

 クビを宣言されるとほとんどの人はまずそれを否認しようとする。だがそれが避けようのない現実であることが分かると、今度は会社や同僚に対する怒りに変わる。場合によっては自分や家族などにそれが向けられることもある。

 もし本人や家族が、受け入れがたい事態に遭遇すると人はこのような精神状態になるということをある程度理解していれば、対処に仕方は大きく変わってくる。周囲に当たり散らす状況になった時でも、必ず通るプロセスと理解していれば家族も受け流すことができるはずだ。

 怒りのプロセスが終わると今度は取引と呼ばれる状態になる。取引とは何かにすがってこの状況を改善しようという行為である。この時期にはいろいろと付け込まれやすくなることを本人が理解していれば、その被害を最小限に食い止めることが可能となる。

 この段階が終了すると、今度はしばらくうつ状態が続き、その後ようやくすべてを受け入れることができるようになる。事前に起こることを予測し、その影響を最小限にする環境をあらかじめ作っておくことができれば、非常事態もそれほど恐れることではない。

【参考記事】
冷静さをムリに装う人は出世できない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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