なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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体育会系は出世しやすいが・・・

 

 体育会の人は、文科系の人に比べて就職に有利だとか出世しやすいといわれているが本当だろうか?会社での出世ということを考えるとそれは本当だ。体育会系の方が出世には有利だ。

 もちろんそれは、体育会系のクラブ活動のコネが効くといった話ではなく、体育会系タイプの人には出世しやすい要素が多くあるということである。

体育会系の人は企業組織になじみやすい
 では体育会系の人は何が有利なのか?

 よく言われていることだが、体育会系の人は上下関係の構築に慣れており、上の人に従順である。

 最近では会社もずいぶんフラットになってきたが、会社の組織はあくまで上下関係が基本だ。時には理不尽な話も上から降ってくる。
 このようなとき、体育会系の人はその状況に慣れているので、あまり慌てない。またどんなに自分に非がなくても、上が怒っているなら、とりあえず「申し訳ありません」というクセがついている。
 
 非がないのに謝るのは、それはそれで問題なのだが、会社組織ではとりあえずそれをやれば、たいがいの問題が解決するというのも事実なのだ。
 
 さらに体育会系の人はスポーツをやっていたわけだから、少なくとも基礎体力はある(と思われている)。若いときには特にそうだが、とにかく体力があれば片付くという仕事も少なくない。その点で、体力がありそうなヤツを採っておけば大丈夫という意識が会社側にも働きやすい。

トレーニングそのものを自己目的化する能力
 メンタリティも仕事に有利に働く。会社の仕事の多くは結構バカバカしいものである。
 スポーツマンは一見バカバカしいと思えるトレーニングを延々とこなすことができる。というよりもトレーニングそのものを自己目的化することができる。「何のためにこれをやるんですか?」などとは言わないのだ。会社の仕事も同じようなものである。

 これらの特徴は、運動と勉強という違いはあるが、いわゆる高学歴の勉強エリート君とも共通する特徴だ。

 勉強エリート君の多くは、学校の先生や親という上の立場の人に従順だ。しかも、受験勉強というある意味で、無意味なものを自己目的化して、全力投球することができる。勉強エリート君が会社で出世しやすいのも同じ理由である。
 
 勉強とスポーツは一見正反対のものと思われているが、実は同じようなカテゴリーに属しているのである。

 学校で評価されるのは「勉強ができる子」か「勉強もスポーツもできる子」か「勉強はできないけどスポーツができる子」のどれかである。
 まちがっても、勉強もスポーツもできないけど「お笑いのセンス」があるヤツが大人から評価されることはない。つまり学校は、組織に従順なサラリーマンを養成するために存在しているのである。

 この話は誇張ではない。実際、明治時代に学校制度を作ったときには、今のようにサラリーマン養成ではないものの「良質な兵隊」を養成することが小学校設立の最大の目的であったことは事実なのだ。

IT化の波に体育会系も弱体化しつつある
 完璧に見える体育会系スポーツエリート君と勉強エリート君だが、最近はその評価が下がってきているという。それはなぜか?

 日本社会が成熟化するとともに、IT化が急速に進展しているからである。

 高度成長の時代までは、日本は遅れた国だったので、先進国がやっていることをとにかく真似て、2倍努力すればそれでよかった。だから上に従順でとにかく頑張れるヤツが必要とされたのである。

もと長髪のヒッピー!

 だが現在では社会は成熟し、IT化も進んでいる。
 今は頑張ることが重要なのではなく、すでにあるモノをうまく組み合わせたり、ユニークなアイデアを加えて、新しい価値を創造することが強く求めらている。

 この手の作業には体育会系や勉強エリート君はからきし弱いのだ。何も考えずに、指示されたことだけにまい進することしか経験していない。何か面白いことを考えろ!といわれても、何をどうしてよいか分からないのだ。

 実際、ユニークなアイデアや人と違うことが強く求められるベンチャー企業の世界では、「オタク」な人を含めてアンチ体育会系の独壇場だ。ビルゲイツは元パソコンオタク、アップルのスティーブジョブズはドラック大好きで風呂にも入らないヒッピーだった。体育会系とは対極の存在である。

 IT系の会社で採用責任者をしているSさんは言う。

 「体育会系の人は、面接をしてもロボットみたいで人物に魅力がありません」
 「体育会系だからといって採用するというようなことは一切ないですね」
 「むしろ最近は体育会系というような枠組みそのものがナンセンスと思うようになりました」

 もっともSさんは大学時代にテニスをしていた体育会系なのだが、自分はいわゆる体育会系ではないという。

 最近効果が薄れているという体育会系だが、冒頭でも述べたように、体育会系が組織になじみやすいのは事実だ。体育会系の人はそれをうまく生かせばよいし、体育会系でない人は、彼らのふるまいを研究して損はなさそうである。

【参考記事】
出世する人はメシを食うのが早いというのは本当か?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
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