なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

*

脅しが効く相手と効かない相手

 

 あまり望ましいことではないが、出世するためには、敵対する相手と交渉しなければならない場面も出てくる。敵対する相手を引き下がらせるためには、何らかの形で「脅す」ことも必要だ。だがこれがなかなか難しく、下手をすると思わぬ失敗を引き起こす可能性もある。いざという時の交渉術も多少は考えておいた方がよい。

交渉ができない人は案外多い
 「言うことを聞かないと殴るぞ」などというのはもはや犯罪なので論外だが、交渉において相手が譲歩しない場合には、相手にとって著しく不利益な状況をほのめかすことが必要になる。これが「脅し」である。だがこのような「脅し」はうまくいかないことも多い。

 「脅し」が効果を発揮するためにはある条件が必須要件となる。それは相手が十分に賢い人間で、交渉上手であるということだ。
 「殴るぞ」というような低レベルな脅しならともかく、組織での交渉ごとに伴う脅しは、婉曲的で抽象的な表現が用いられる。このため相手がそれなりの想像力や交渉力を持っていないと「脅し」が理解されないことも多い。
 「これを了承していただなかないと、こちらとしても実力行使をせざるを得ません」などといっても、その実力行使が何なのか相手が理解しないのでは、脅す意味がないのである。

 脅し文句を理解しない(できない)人には大きく分けて二つのパターンがある。ひとつは出された条件を突っぱねることでどんな事態が生じるのか本当に推測することができないというものある。もうひとつは、頭では理解できていても、実際にそんなことを相手がするはずがないとタカをくくっているパターンである。

修羅場の経験がないと不利な事態を想像できない
 前者は、知識も想像力も欠けている人であり、はっきり言えばかなりアホである。こういう人は一定数いるだろうが、出世においてライバルになったりすることはないであろう。問題なのは後者である。
 後者は、相手が提示している内容は理解できているが、それが実際に自分に直面するというリアリティを持っていない。頭が良くて勉強はできるが、修羅場を経験したことがない人によく見られるパターンだ。

 この手の人間は非常にやっかいだ。リアリティを持っていないので、最終的に行き着くところまで行き着いてガチンコの戦争になってしまう。「脅す」という行為は戦争に持って行きたくないから選択していることなので、仮に戦争で勝つことができたとしても、戦争になってしまった段階でこちらの負けなのである。

 こういった相手にはどのように対応すればよいのだろうか?非常に低レベルな話で恐縮だが、それは「怒鳴る」のがもっとも効果的だ。

 そもそも自分が不利であるにも関わらず、相手の婉曲的な「脅し」を受けて譲歩できないという人は、合理的な人間ではない。そういった人は情緒的な面での影響が極めて大きいのである。

 修羅場をくぐったことがなく、怒鳴られた経験のない人なら、なおさら効果的だ。一瞬で顔が青ざめて解決ということもよくあるのだ。

 婉曲的な脅しでまったく埒が明かなかった相手が「お前、いい加減にしろよ!」の一言で解決するというバカげた話が実際に存在するのである。

 ただ注意しなければならないのは、怒鳴られることに慣れていない人は、怒鳴られると相当なショックを受ける。プライドを傷つけられたと考え5年も10年も根に持つことががある。怒鳴るという半分暴力的な非常手段を使ってよいのは、相手を完全に打ち負かせる状況の時だけである。相手の力を残した状態にしておくと、後で思わぬ復讐を受けることがあるので要注意だ。

【参考記事】
筆まめは出世するのウソ
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

  関連記事

suteru8744
出世する人は、やることではなく、やらないことを決める

 当たり前のことだが、出世できる人は、仕事の進め方や判断が素早い。仕事を素早く進 …

a0002_007251
悪口を振られたらどうするか?

 会社のちょっとした雑談や飲み会で他人の悪口を振られることがある。当たり前だが、 …

tensoku
転職で出世するにはどうしたらよいか

 このコラムを読んでいる読者の中には、今後転職してステップアップすることを考えて …

menomae3211
ライバルは目の前にいない可能性が高い

 会社の中には、自分のライバルになる社員がいる。だが今、目の前にいて、成果を競っ …

ET195_L
会社を「売る」ことは絶対のご法度

 自分の会社の悪口を取引先に言ったり、内部事情を漏らしたりすることは絶対にしては …

bokuboku
知ったかぶりも使い方次第では・・・

 知ったかぶりは、もっともやってはいけないことの一つと言われている。実際に知識の …

usoda001
ある程度までなら恥知らずでも出世できる

 恥知らずは一般によくないこととされているが、恥知らずな人は意外と得していること …

maemuki0003
苦労を楽しむなどと考えてはいけない

 ビジネスマンとして成長するためには、「苦労を楽しむ」といった前向きな気持ちが重 …

jousitegara
出世できる人は上司に手柄を独り占めさせる

 上司が自分の手柄を独り占めするという不満は多い。確かにあまり面白いことではない …

a0002_008005
若いころの失敗は気にするなのウソ

 よく若いころは失敗など気にせずチャレンジをしろといわれる。若いころの失敗は失敗 …