なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世したいなら情報は出し惜しみするな

 

 組織が大きくなればなるほど情報の重要性が高まってくる。人事異動の前には、ガセネタも含めていろいろな情報が錯綜することも多い。会社の人事は最後の最後までその過程が明かされることはない。なぜそのような人事になったのか誰も分からないのである。人間は見通しが立たないことに大きな不安を感じる動物である。その意味で情報通であることはいろいろな面で有利に働く。

情報をたくさん持っている人には理由がある
 会社には事情通という呼ばれる人が必ず存在する。役員クラスの人事の動向や、人の好き嫌い、さらには不倫の情報までありとあらゆることを知っている。

 もちろん情報をたくさん持っていることがそのまま出世につながるわけではない。また下手をすると、ペラペラと口が軽い人とみなされる危険性もある。だが多くの人が情報を欲しがっているのも事実であり、事情通の人には自然と人が集まってくる。
 昇進の決め手となるのは、上司の評価と周辺の評判であることが多い。社内での交友関係が広ければ、それをうまく活用することで出世につなげることも可能となってくるのだ。

 ではこのような事情通の人はどうしていろいろな情報を持っているのだろうか?情報にはかなり明確な法則が存在している。それは「情報が発信されない場所には情報は集まらない」というものである。情報が集まっている人は、ほぼ例外なく情報を人に提供している。情報をたくさん提供すれば、それを聞きたい人が集まってきて、結果的にその人たちから逆に情報を収集することが可能となる。考えてみれば当たり前の話である。

 ここでいう情報とはいわゆる「噂話」の類のものだけとは限らない。社内の業務に関するノウハウや過去の事例といったものも重要な情報である。ある仕事に詳しいといわれている人に仕事の進め方を聞きに行くと、露骨に嫌な顔をされることがある。このような人は非常に損をしている可能性が高い。
 確かに自分の知っていることを安易に人に教えたくないという心理は理解できる。だがそれを教えたところで自分が著しく損をするわけではない。情報を出す人のところには自然と人が集まり、いろいろと有利な立場に立てるにも関わらず、そういう人は大きなチャンスを失っているのである。

情報のプロ達の情報哲学とは?
 かつて政界で隠然たる影響力を誇っていた野中広務元官房長官は、情報の達人であった。常に携帯を手放さず、耳にイヤホンをして常に待機しており、よほどのことがない限りかかってきた電話には出たという。

 野中氏は新聞記者や政界関係者に気軽に電話番号を教え、彼等からの電話を嫌がらずに受け、常にそれなりの情報を提供していた。
 野中氏に電話すれば何か情報が得られるという話になり、いろいろな人が連絡をするようになってきた。入ってくる情報が多いと、ダメなネタもあるが、中には極めて重要な情報も含まれてくるようになってくる。

 野中氏の情報収集能力は権力闘争にいかんなく発揮されている。

 野中氏はその情報網を駆使して、当時敵対していたNHKの島会長(当時)をスキャンダルで失脚させた。直接的なことは何もせず、ただ情報だけで相手を倒してしまったのである。野中氏が日頃から積極的に情報を提供していなければ、このような離れ業は不可能であっただろう。

 もっとも情報は武器にもなるが、自身を陥れてしまう諸刃の剣にもなる。もし情報を出世競争に利用しようと思うのなら、誰にどの情報を提供したのかについて、完全にコントロールしておく必要がある。これが乱れてしまうと、ただの噂好きの人というレッテルを貼られてしまうだろう。

情報は諸刃の剣にもなるので注意が必要
 戦時中、満州において日本軍の資金調達を目的にアヘンに関する特務機関を設立し、そのトップをつとめた里見甫は情報コントロールの天才であったといわれる。
 彼はもともとジャーナリスト出身で情報のプロであった。抜群の情報収集能力や人脈を見込まれて、日本軍の闇プロジェクトであるアヘンの事業を任されたのである。彼の訓戒は「右手でやっていることを左手に教えるな」というものだったそうである。里見氏は物腰の柔らかい紳士で、名乗らなければ誰も満州のアヘン王だとは分からなかったという。
 自分に対しても情報統制をするくらいでないと、情報を使いこなすことは難しいということだ。

【参考記事】
スパイの技術を出世に応用する①
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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