なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人は怒られ方が上手い

 

 どんなに優秀で出世した人でも若いうちは上司からこっぴどく怒られた経験を持っている。だが、同じ怒られるにしても出世する人は怒られ方が上手い。というよりも、出世できない人は怒られ下手なのだ。同じことをやっても人によって怒られ方が変わってくるのである。怒られ方を身につけることはサラリーマンにとって重要なことである。

謝るという単純なことができない人が実に多い
 怒られ方が下手で、上司の怒りを倍増させてしまう人にはいくつかの特徴がある。特に顕著なのが、すぐに謝らない、話を最後まで聞かない、の2種類である。この2つは基本中の基本なのだが、これが出来ていない人が実に多い。

 会社の仕事は最終的には上の人が責任を取らなければならない。特に若いうちは責任ある仕事が任されるわけもなく。部下が起こした失敗はすべて上司の責任になるのである。部下のミスに対して上司が怒るのは、責任を追及しようとしているのではなくただ怒っているだけである。ただ怒っているだけの相手に対して、もっとも効果的が対処方法は、話を聞いたうえで、まずきちっと謝ることである。

 これは上司に限らず、顧客からのクレーム対応においてもイロハ中のイロハだ。怒っている上司に「はあ」などと返事をしていたら、火に油を注ぐのは目に見えている。まずきちっと謝るのが先決であり、これが出来ていれば上司の怒りのかなりな部分を回避することができる。

部下が謝らなければ、最後はどんなことになるのか?
 怒る上司に対してすぐ謝らない人のほとんどが同じ理由である。自分は悪くないと考えているのだ。そういう人は根本的に会社というものを勘違いをしている。会社は誰が正しく、誰が間違っているのかを認定する場所ではない。指揮命令権に基づいて集団で仕事をする場所である。上司と部下に善悪を持ち込む方が間違っているのだ。

 よく考えてみてほしい、善悪を判断するということを前提にしてしまうと、最終的には暴力が必要となるのだ。片方が善を主張し、もう片方も善を主張したらどうなるのか?どちらかが妥協して引き下がらなければ、最後は銃で撃ち合うことになる。そうでなければより強い暴力を持った人が、暴力を背景に裁定を下すしか撃ち合いを避ける方法はない。より強い暴力を持った人が裁定する仕組みをもう少し洗練化、普遍化したのが、現代の裁判制度なのである。

 部下の側にも主張したいことはあるだろうが、それは後回しだ。会社は戦争をする場所ではないので、怒っている上司にはまず謝罪だ。

謝らない人は自分が特別な立場だと思っている
 話を最後まで聞かない人も、実は同じ理由である。「わかってます」と返事をするのも同様だ。このような人はなぜかプライドが高く、自分は相手から怒られるような立場の人間ではないと考えている。したがって相手が自分のことを怒って批判することが耐えられないのである。

 だがなぜその人だけが怒られないような高い立場にいるのかについては、自分でも納得できる説明ができない。当たり前である。皇族でもない限り、ほとんどの人がタダの人だからだ。要するに怒られ下手な人は、自分はタダの人であることを理解していないということである。
 
 相手のいうことを最後まできちんと聞き、その上で謝罪すれば、大概の怒りは収まるはずだ。大切なのはこの両者がセットになっていることだ。どちらか一方では意味はない。相手の言うことをちゃんと聞かず、ただ謝れば相手は「誠意がない!」と猛烈に怒りだすだろう。話をいくら聞いても、最終的に謝らなければ「何か言うことあるだろ!」ということになってしまう。

 だが最終的には会社というゲームのルールを理解することである。会社というゲームでは、自分はタダの人であり、怒られて当然の存在である。この割り切りが出来れば、怒られる回数が少なくなり、結果として出世しやすくなる。それだけのことだ。

【参考記事】
反抗的な人も場合によっては出世できる
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
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