なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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出世する人を最初から決める会社、決めない会社

 

 会社にはそれぞれ出世のルールというものがある。それは皆が知っている明確なものもあれば、何となく皆が思っているというユルいレベルのものまで様々だ。当然だが、そのルールが異なれば、出世する人をどの段階で決めるのかという方針も変わってくることになる。

出世の登竜門となっている部署が存在する会社
 日本の会社の多くは、若い段階では誰を出世させるか明確に決めないという方針を採用している。だが若い段階で一切の選抜をしていないかというと必ずしもそうではない。

 新入社員の時期も含め、20代の時に特定の部署に配属されている人がなんとなく出世候補になっているという例は多い。

 例えば大手メーカーのうち何社かは、経営管理部門が文系若手社員における出世の登竜門となっている。経営管理部門はトップのスタッフ的な仕事が中心になるので、全社的な視点が必要となる。有望と思われる社員には若いうちから全社的な視点を身につけてもらうという意図なのかもしれない。
 もっともそれは文科系だけの話となっている会社もあれば、技術系社員にとっての登竜門となる部署が設定されている会社もあるなどパターンは様々だ。

 ではこういった会社はどういう基準で有望な社員を選抜しているのだろうか?若いうちはそもそも大した実績などあるわけがない。その中であえて社員を選抜するということになると、ほとんどが学歴で決定するということになる。会社によっては、特定部署に配属させる有望な新人は決まった大学のきまった学部からしか採用しないというところもある。表向き学歴不問をうたっていても有名無実だったりすることはザラだ。

多くの会社では管理職になる頃までに候補者が自然に決定される
 自分がいる会社がそうなのかは、その部署に配属された人のその後人事を見ればハッキリする。もしその部署が出世の登竜門なら、その部署を出た後に、どこかの段階で地方や現場など少し泥臭い部署に配属する慣習が出来ているはずである。
 さらにいうと、そういった泥臭い部署を経験した後には、ふたたびその上の登竜門となる重要な部署が設定されている可能性が高い。この流れが明確になっていれば、その会社は出世候補を早期に選抜していることになる。

 このような明確なルールが見つけられない場合には、特定の人物を早期に選抜している可能性は少ない。
 だがそういう会社でも、年齢が上がっていくにしたがって、将来出世する可能性が高い人は重要な部署に配属される割合が高くなってくるだろう(だがあくまで割合が高くなるのであって、特定の部署と決まっているわけではないことに注意が必要)。

 このような会社では、明文化されたルールがあるわけではないので、誰かが人事を集中的にコントロールしている可能性は少ない。
 会社にもよるが、配属に関しては直属の上司が極めて大きな決定権を持っていることが多い。上司同士のやり取りの中で、誰を出して誰を受け入れるのかを決めていくのである。そうなると全体的に評価の高い人(上司から評価されている人)は皆が欲しがる状況となり、自然に出世候補として名前が定着していくことになる。同期の社員の誰かが管理職に昇進する頃には、上司だけでなく一般社員の間にも、なんとなく出世候補が分かってくるという流れである。

 それと数は非常に少ないが、誰を出世候補にするのか、全員に告知した上で早期選抜を行う会社もある。だが日本の社会風土には合わないのか、あまり普及しているという話は聞かない。また銀行や官庁のように人事部が異動を徹底的に管理する会社もある。だがこの例も全体から見れば少数派かもしれない。多くの会社では、管理職になる頃までに、自然と候補者を決める方式となっているようだ。

【参考記事】
出世する人は最初から決まっている?
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
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