なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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リストラの対象になりやすい人、なりにくい人

 

 日本の会社に元気がなくなってきていることから、将来のキャリアに不安を持つ人は多い。だが、これまでの不安は「今の中高年世代のようなオイシイ思いはできないだろうなぁ」といったような、多少のんびりとしたものだったかもしれない。
 だがシャープやルネサスエレクトロニクスのように、ある日突然経営危機がやってきて、大量リストラの対象になってしまうことが現実的な問題になってきている。このような大量解雇時代に生き抜くためにはどうしたらいいのだろうか?

大量解雇時代の新しいルール
 会社の経営が比較的順調であれば、まずは組織の中で下位グループに入らないようにすることが重要である。

 一般に、出世できる社員は2割、切捨てられる社員は3割、あとの5割はフツーの社員といわれている。もちろん上位2割には入れればそれに越したことはない。だが、長い会社員人生を考えると、最終的に上位2割に入っていければよいわけで、若いうちから常に上位2割でいることが必須要件というわけではない。
 むしろ大事なのは常に5割の中に入り続けることである。上位2割の社員が入れ替わることはあり得るが、下位2割の社員が大きく入れ替わることはあまり考えにくいのだ。

 だが突如大量リストラが襲ってくる環境になると話は少し変わってくる。経営危機が発生し、外部からの圧力でリストラを実施する場合には、会社の内情はほとんど考慮されないことが多い。一律3000人の人員削減といった指示が上からやってきて、それを機械的に実行しなければならないのだ。

 だが法律で過剰に雇用が保護されている日本の場合、少々やっかいな事態が発生する。同じリストラといっても解雇されることは少なく、希望退職というパターンが用いられるのだ。

「いい人」や「フツー」の人が危ない
 希望退職はあくまで本人の意思に基づくものなので、指示命令することはできない。そうなってしまうと、説得しやすい人から順にターゲットにされていくことになる。このような非常事態においては、仕事ができるできないはあまり関係なくなってしまうのだ。

 周囲との軋轢を好まず、ハッキリとNoとは言わない、いわゆる「いい人」「フツーの人」タイプが一番危ない。退職を説得する上司は「僕も本当に困っているんだ」「誰かを選ばなければならない」といった情緒的な話で迫ってくる。普段はあまり「いい人」ではなく、周囲が多少扱いに困るような人は、このような場面では意外と強さを発揮するかもしれない。

 転職市場とは不思議なもので、会社に在籍している場合と退職後の場合は圧倒的に在籍中の方が有利になるといわれている。同じように、リストラされていることが分かっている状態とそうでない状態では、条件が大きく変わってきてしまうのだ。よほど能力のある人でない限り、リストラが勧告されてから転職活動をしてもうまくいかないことが多いのはそのためである。

 自身の能力や実績によほどの自信を持っているのでなければ、とりあえずは会社にしがみついた方が得策だ。そのためには、御しやすいというイメージだけは持たれないようにすべきである。安定した時代には、目立たない地味な「フツー」の人がベストだったが、これからは「フツー」の人でいることもリスク要因なのである。

【参考記事】
松下幸之助や本田宗一郎は参考にならない
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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