なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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コミュニケーションを取らない人は出世できない

 

 どんな会社や組織であれ、人とスムーズにコミュニケーションを取ることは出世の必須要件の一つである。

 コミュニケーションの大切さは誰もが認めるところなのだが、コミュニケーションをとるのが下手、あるいは面倒という人はかなり多い。

 日本では朝、職場で顔を合わせても「おはようございます」などの挨拶を交わさない人が結構いる。これは国際的に見るとかなり異様な光景である。また仕事を頼んだり、話しかけても無視したり、あるいはちゃんと返事をしない人も一定数存在する。

挨拶をしない人と気が利かない人
 ある財団法人の管理部門に勤務するYさんの職場は、朝の挨拶がほとんどない。多くの職員が出社すると、そのまま黙って席につき、仕事を始める。用事ができるとはじめて「Yさん・・」と話かけてくる。
 Yさんは転職組で前の職場は元気よく挨拶する人が多かった。Yさんはとりあえず周りと同じように黙っているが、どのように振舞ったよいのか正直分からないでいる。
 
 また挨拶をしないというほどではないが、ひとこと言っておけばよいものを、そのまま放置してしまうという人はかなり多い。警備会社の総務部に勤務するKさんは「お前は気が利かない」とよく上司に注意されるという。

 上司が午後訪問する予定の会社からKさんの上司宛に電話があった。あいにく上司は席をはずしていた。相手にその旨を伝えると「分かりました。では結構です」とのことだった。Kさんは特に上司には何も言わず、上司は午後にその会社を訪問した。
 相手の会社では、電話をかけてきた相手が「先ほどは電話してすみません。いらっしゃる前にちょっとお話しておこうと思ったことがありまして・・・」と切り出した。もちろん上司はそれを知らない。
 上司が会社に帰ってからKさんに「何で電話があったことを言わないんだ!」というわけである。

同じコミュニケーション下手でもその本質的原因は様々
 コミュニケーションを取らない人の心理とはどのようなものなのだろうか?

 筆者はコンサルタントという職業柄、職場のコミュニケーションについて実験をしたことがある。
 ある会社の社内で、誰かが話しかけてもちゃんと返事をしない人を見かけたら、すかさず「なぜ返事をしなかったのですか?」と聞いてみるというものである。

 相手は想像もしなことを突然聞かれるので、たいがいびっくりするのだが、その後の反応は真っ二つである。ひとつはハッと気づいたような表情で「いや、ほかのことを考えていたので・・」などと釈明するパターン。もうひとつは「何でお前にそんなことを言われなければならないんだ」というような感じでムッとした表情をするパターンである。

今忙しいんだよ!

 同じ返事をしないのでも両者の心理状態はまったく異なっている。

 返事をしなかったことを釈明する人は、気持ちよくコミュニケーションするためには、きちんと返事をしたり挨拶をすることは重要と思っているのだが、ついつい面倒なのでやっていなかったという人である。
 自分でもそれを恥ずかしいと思っているので、釈明するという行動になる。

 上司から気が利かないと怒られたKさんも同じタイプだろう。上司にひとこと「電話がありましたよ」と言っておけばよいものを、ついつい面倒なので放置してしまうのだ。

 これに対してムッとした表情をした人は、基本的に自分が相手に対して愛想を振りまく必要はないと思っている人である。ではこのタイプの人は、自分が無愛想だから、相手も無愛想でいいと思っているのだろうか?ほぼ100%の確率で違う。
 自分は無愛想にしているにもかかわらず、相手には愛想よく振舞って欲しいと思っているのである。
 

コミュニケーションをマメに取るには大きなチャンスが転がっている
 これらのことから重要なことがわかる。まず職場の中で一定数の人がコミュニケーションを積極的に取ろうとしていない(一方はつい面倒だから、もう一方はその必要がないと思っているから)。
 だが、どちらの人も、相手からは愛想よくされたり上手にコミュニケーションを取ってもらった方が気分がよいと考えている。

 積極的にコミュニケーションを取る人にはここに大きなチャンスがある。
 多くの人がコミュニケーションをうまく取れておらず、しかも相手は積極的なコミュニケーションを望んでいるのだ。

 こう考えれば積極的にコミュニケーションを取る人が出世するのはある意味で当たり前のことである。コミュニケーションには特別なスキルは必要ない。ちょっとした気遣いや面倒なことを乗り越えるマメさがあればよいのである。

 無愛想な職場で戸惑っている財団法人のYさんは、あまり意識せず、普通にコミュニケーションを取ればよい。相手が無愛想でYさんにとっては面白くないかもしれないが、それはYさんにとってチャンスなのだ。

 上司に怒られるKさんは、常にメモを取るのがもっともよい解決策だ。常にメモを見返すクセをつければ、100%は無理かもしれないが、気の利いた対応ができるようになってくる。

 最後にいつも無愛想で、かつ相手には愛想を求めている人はどうすればよいだろうか?今のままでは出世の見込みがないのは明らかである。

 もし自分がそうだったら?と不安になった方もいるかもしれないが、どうぞご安心を。このコラムの読者の中にはそのような人はいないはずだ。

 なぜなら、そのような人は自分がそうであるという自覚すらないことがほとんどだからだ。このコラムを読んでもしかして?と思っている人は、少なくともそうではない人なのだから。

【参考記事】
出世のためには「マメに報告」を欠かすな!
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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