なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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ドラッカーを信奉する人は出世できない?

 

 日本ではなぜかドラッカーが大流行である。日本ではドラッカーは経営学の世界的権威と思われているようで、なんとドラッカー学会なるものまで存在する。だがドラッカーの著作にはいろいろと爆弾がしかけられている。安直にドラッカーを信奉し、キャリア形成に生かそうなどと考えている人は、出世から遠ざかってしまう危険性がある。

ドラッカーは作家であり、彼の著作にはストーリーがある
 ドラッカーは生粋の経営学者ではない。もともとはジャーナリストであり、その後コンサルタントとして名前を売った人物である(まだ経営コンサルタントという概念もはっきりしなかった時代であり、コンサルタントのパイオニア的な存在の一人と言ってよい)。日本以外では経営学者としてはあまり認知されておらず、どちらかというとジャーナリストや作家的な存在である。

 筆者は実はドラッカーのファンなのだが、彼の著作を経営学の本として読むのは大変危険なのである。彼の著作は作家が書いた芸術作品として読まなければならない。

 通常の経営学と異なりドラッカーの著作には明確な「ストーリー」がある。作家、ジャーナリストなのだからある意味で当然である。そしてそのストーリーにはターゲットが設定されている。そのターゲットとはズバリ、大卒ホワイトカラー中間層である。商業作家なのだから当然なのだが、世の中で最大のボリュームゾーンともいえるこの層に向けて本を書かなければ商売にならない。ドラッカーの書籍を読む人は、まずこのことをはっきり理解しなければならない。まちがっても高名な経営者などアッパークラスに向けて書かれた本ではないのだ。

 このことを取り違えると、同じ書籍の中身をまったく逆に意味に解釈するというトンデモ事態が生じてしまう。

ナレッジワーカー論の本当の意味とは?
 ドラッカーが生み出した有名なキーワードにナレッジワーカー(知識労働者)というものがある。
 社会の成熟化や情報化が進展すると、単なる肉体労働者ではなく、知識をベースに仕事をする新しい労働者が登場してくる。そして新しく登場した知識労働者は、単なる「雇われ人」ではなく自らの意思で組織や仕事の集団に参加する。新しい時代に対応した組織では、こういった知識労働者に対して金銭ではなく、知的な満足という新しい価値観で処遇しなければならないという、彼一流のマネジメント論につながってくる。

 これを読んで「その通りだ」「ウチの会社もこういったマネジメントをすべきだ」などと間違っても思ってはならない。この記述を中間層をターゲットにした作品として理解すれば解釈は間逆になる。

 「労働者は時代と共に質が代わり、肉体労働者から頭脳労働者になった。だが結局、労働者は労働者なので高い報酬をもらえることはない」。これがドラッカーのウラ解釈である。知的満足で処遇すべき、というのは、知識労働者がそのような願望を持っているということの裏返しにすぎない。実際はそんなことは起こらないのである。

 このドラッカー論を真に受け、会社のマネジメント体制について具申するなど絶対にしてはならない。出世には確実に不利になる。
 さらにタチの悪いことに、経営者層でドラッカーの本を意図的に賞賛する人々がいる。彼らのホンネはこうである。「皆もドラッカーの本を読んで、知的満足が最大の報酬になるよう、自己研鑽に励みなさい。そうすれば高い報酬なんか要らないでしょ!」。

 ドラッカー本人も、ドラッカー信奉者はウザいと思っていたのか、最後に勤務したクレアモント大学では、講座を持たず学生とは一切関わらないことを条件に、教授職を引き受けていたという。なかなかなやり手ではないか?別な意味でドラッカーは出世の参考になるかもしれない。

【参考記事】
知恵よりも知識が重要
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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