なぜあなたは出世できないのか?-出世の教科書

ビジネスパーソン100人への取材で明らかになった出世する人の特徴

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成果主義はなぜ定着しないのか?

 

 日本の企業で成果主義という言葉が使われ出してから久しい。一時は多くの会社で成果主義の人事システム導入したが、そのほとんどは頓挫している。日本において成果主義はうまく機能しない理由というのは、日本における出世の法則と深く関係している。成果主義のことを理解できれば、出世のメカニズムもおのずと明らかになるのだ。

成果主義は成果の定義がすべて
 最初に答えを言ってしまうと、成果主義がうまく機能しない理由は、成果の定義を決められないからである。個人で営業活動をするような特殊な業態であれば、成果を定義するのは簡単だ。営業成績をそのまま成果にすればよい。だが多くの職場ではチームで活動しているし、そもそも数字で評価するのが難しい仕事も多い。

 成果主義をうまく機能させるためには、すぐに数値化できないものも含めて、何をもって成果とするのかを事前にきちっと決めておかなければならない。成果の定義については、それこそ様々な意見が出てくるに決まっている。これを集約してひとつにまとめるためには、最終的には強いリーダーシップが必要となってくる。

 海外の企業では成果主義が定着しているといわれているが、うまくいく理由は、強いリーダーシップのもと、成果の定義を思い切って決断できるからである。

将来の可能性までガチガチに定義
 外資系企業の中には、今は実績を上げていなくても今後伸びる可能性がある、という部分まで評価基準が決められていて、これを数値化した上で成果に加えるところすらある。やるとなったら徹底しているのだ。
 だがその内容というと「声が大きい」とか「挨拶がしっかりしている」といったくだらないものだったりする。だがルールはルールなので、一度決めたらその基準で徹底的にやり通す。
 一方、日本企業は、成果の定義を事前にしなければ機能しないことが分かっていながら、それを実施せず、いざ現場に導入されると「このシステムは使えない」といって投げ出してしまう。これが日本では成果主義が定着しない最大の理由だ。

 だがよく考えてみれば、日本では成果の定義を事前に決められるわけがないのだ。日本の社会慣習では、成果はその場の空気と力関係で決まる。昨日正しかったことは、今日正しいとは限らないのだ。
 放射能は危険だといっておきながら、いざ事故が起きると「ただちに影響はない」に変化しても誰も文句を言えない社会なのである。そもそも合理主義からスタートしている欧米のパラダイムが日本社会に合うわけがない。

日本企業における成果の定義
 このことを逆に考えると、日本企業における成果は何によって定義されているのか理解することができる。日本企業における成果とは、その場の空気で決まるものであり、そこにいかに自分を合わせられるかで成果を出したか出さないかが変わってくるのだ。

 社内で力のある人が発言をすると、今までの主張を180度ひっくり返して「いやその通りです」と媚を売る社員をよく見かける。またそのような社員は「節操がない」とよく批判されている。だが日本では、論理的に正しいことは正しいとは限らない。その場の雰囲気で正しいことが正しいのであり、前言を撤回して上司に媚を売った社員は、日本ムラ社会では正しい行動なのである。媚を売った社員は、節操がないと批判した社員よりも出世できる可能性が高い。

 このような社会風習は日本だけでなく韓国でも似たようなものらしい。筆者が以前、韓国企業と仕事をしたときに、同じような場面に出くわしことがある。役職が下の人が発言していた内容を上司が覆すと、部下の韓国人はずっと前からその意見でしたという発言を繰り返していた。
 米国企業でも部下と上司で意見が食い違う場面を見たことがあるが、もっと論理的であった。部下と上司で意見が異なること自体は両者で認め合った上で「俺はボスだから俺の意見に従え」という感じである。
 
 もし日本企業で出世しようと思っているのなら、このルールは非常に重要である。常に心がけておく必要があるだろう。

【参考記事】
会議の本当の意味
【関連サイト】
お金持ちへの取材で明らかになった、お金持ちになるための法則
投資で成功するために絶対知っておくべきこと
起業・独立で成功するために知っておくべきこと
放射能から身を守る食品サイト
記事にできないホンネを集めた脱力系裏ニュースサイト

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